【世界】技術輸出を中小企業も(2016年10月)

2016年10月19日

最終更新日:

日本の企業が有する高い技術力から産出された特許やノウハウなどの利用取引が、新たなビジネス創出の潜在力を秘めている。これを示す代表的な指標の一つが、国際収支統計中の「知的財産権等使用料」である。日本のそれは近年、黒字幅が拡大している。特許権や商標権など「産業財産権等使用料」の受け取りが大幅に増加したためだ。
増加傾向にある日本の技術輸出額の中でも輸送用機械のシェアが最大で、次いで医薬品が続く。輸送用機械や医薬品のように多額の研究開発費用を要する業種の技術輸出は、大半が大企業によるものだ。だが金額は小さいものの日本の中小企業の技術輸出額も増加中だ。プラスチック製品や電子部品・デバイス・電子回路のほか、情報通信業などでの受取額が増えている。中小企業の技術輸出の特徴はアジア向けが多い点にある。中小企業の技術輸出の裾野を広げることが、今後、日本の技術輸出全体をより一層底上げすることにつながろう。

(本レポートは、「ジェトロセンサー」2016年11月号エリアリポートにも掲載

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発行年月:
2016年10月
作成部署:
ジェトロ調査部国際経済課
総ページ数:
2ページ

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