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輸入税額の計算方法:日本

食品・飲料等を輸入販売する際のコスト計算のため、輸入にかかわる関税や消費税の計算方法を教えてください。

I. 関税の算出方法
関税は基本的にCIF価額に対して課税され、以下の算式で算出できます。


関税額(100円未満切り捨て)=
{CIF価額[取引価額(FOB価額)+輸送料+保険料]+(もしあれば加算要素)}※この総額の1,000円未満切り捨て×関税率


[注]

    1. CIF価額の加算要素は、「当該輸入貨物の生産及び取引に関連して、売り手の輸出者が買い手の輸入者から原材料を無償で提供された場合の当該部材の評価額」などです(関税定率法第4条(課税価格の決定の原則))。
    2. 外貨建て価額の円貨換算率は、輸入申告日のレートではなく、税関の公示レート(輸入申告日の週の前々週の為替相場の週間平均値)が適用されます。


II. 関税率
法律に基づいて定められている国定税率(基本税率、暫定税率、特恵税率、入国者の輸入貨物に対する簡易税率、20万円以下の少額輸入貨物に対する簡易税率)と条約に基づいて定められている税率(WTO協定税率、経済連携協定によるEPA税率など)の2種類があります。
基本的に、特恵税率<協定税率<基本税率と、低い税率が優先して適用されます。EPA税率はそれぞれの締約国から、それぞれの原産品を輸入する場合にのみ適用されます。同一商品でも仕入れる国によっては税率が異なる場合があります。ただし、特恵税率やEPA税率適用のためには指定の様式による原産地証明書の取得手続きが必要です。


III.  関税割当品目の関税率
国内生産者保護を目的とする関税割当品目(米、小麦、乳製品など)の関税率には一次税率と二次税率があります。一次税率は農林水産省が毎年の輸入割当数量を定めて、輸入者の申請に応じて輸入枠を割り当てる制度です。適用を受けるには輸入前に手続きが必要です。二次税率は一次の枠を超えて輸入される場合に掛ける高い関税率です。同じ食品、同じ仕入れ国であっても税率が異なる場合があります。さらに経済連携協定に基づく関税割当もあります。


IV. 食品の関税率(WTO協定)
輸入商品の形態、含有成分、輸入時期などによって異なります。


1. 商品形態の違い

例:紅茶
パックしたもの(正味重量3kg以下)(HS0902.30.010): 12%
バルクのもの(HS0902.40.210): 3%


2. 輸入時期の違い

例:生鮮バナナ(HS0803.10.100)
毎年4月1日〜9月30日までに輸入されるもの: 20%
毎年10月1日〜翌年3月31日までに輸入されるもの: 25%
オレンジ(HS 0805.10)、ぶどう(HS 0806.10)も時期によって関税率が異なります。


3. 成分の違い

例:ストロベリー(HS0811.10)
砂糖を加えたもの(HS0811.10.100):9.6%
砂糖を添加していないもの(HS0811.20.200):12%


V. 消費税
厳密には8%のうち内国消費税(6.3%)と地方消費税(1.7%)に分けられます。
内国消費税6.3%:CIF価格(端数処理前)と端数処理後の関税額の合計(千円未満切り捨て)に対して課税(100円未満切り捨て)
地方消費税1.7%:内国消費税額の17/63に当たる額(100円未満切捨て)


具体的な計算例は税関FAQ「関税、消費税等の税額計算方法」を参照ください。 なお、アルコール飲料については、「CIF価格+関税額+酒税額」を加えた額に消費税が加算されます。特恵税率の適用等により仮に関税率が0%であったとしても酒税と消費税はかかります。


参考資料・情報
法令データ提供システム(e-Gov):
関税定率法
税関カスタムスアンサー:
関税、消費税等の税額計算方法
関税の課税標準
Eメール等を利用した輸入貨物の税番・税率の照会
酒類の輸入について
農林水産省:
関税割当(国際経済課貿易関税チーム)
外務省:
経済連携協定(EPA)/自由貿易協定(FTA)
財務省貿易統計検索サイト


調査時点:2015/02

記事番号: M-100421

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