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取引条件FO、CQD:日本

質問

砂利を満船積みで輸入します。先方の条件は CFR Moji FO CQD です。 FO CQDとは何でしょうか。

回答

ご質問のFOはFree Outのことで、主に不定期船を利用する場合に、荷卸費用は船会社ではなく、荷主負担となる用船契約上の条件です。

I. 不定期船による輸送契約

荷主が船会社との不定期船による輸送契約をする場合に、積地および揚地での積込・荷卸費用を、荷主と船会社のどちらが負担するかで以下の4つの条件があります。

  1. バースターム(Berth Term)
    船会社が積地での積込費用と揚地での荷卸費用を負担する条件。
  2. FI(Free In)
    船会社は積込費用を負担せず、荷卸費用のみ負担する条件。
  3. FO(Free Out)
    船会社が積込費用を負担し、荷卸費用は負担しない条件。
  4. FIO(Free In & Out)
    船会社は積込費用も、荷卸費用も負担しない条件。

Free Outとは船会社側から見て荷卸(Out)を負担しない(Free)という意味です。定期船の場合は主としてバースターム(Berth Term, Liner Term)という積地での積込費用と揚地での荷卸費用を船会社が負担する条件が一般的です。今回のようなばら積み輸送の不定期船の場合には、荷主は商品名、積載数量、船積時期、船積港、荷卸港を提示し、船会社と用船契約を行い運賃を取り決めます。その際積込費用と荷卸費用を船会社が負担するか、荷主が負担するかをあわせて取り決めます。

II. 慣習的早荷役 (Customary Quick Despatch: CQD)

CQDとは慣習的早荷役のことで、その港の慣習に従い、できるだけ早く荷役するという取り決めです。上記の用船契約に際して、船舶の効率的運用の見地から荷役のための本船停泊期間(Lay days、Lay time) 内においてその港の慣習に従い、出来るだけ早く荷卸しする取り決めをします。そして、もしその港の標準的な処理能力に対して、荷役が遅れた場合には滞船料の対象となります。この条件は当該港の荷役能力や施設などの情報が十分でない時に多く利用されます。この条件の他に荷卸のための特定の日数を取り決め、それよりも早ければ船会社が荷主に早出料(Despatch Money)を払い、遅ければ滞船料(Demurrage)を徴収する契約がありますが、条件により連続停泊期間(Running Lay days)や、好天の日だけ荷役する好天荷役日(Weather Working Days: WWD)、日曜祭日をLay daysから除外する取り決め (Sundays and Holidays Excepted: SHEX)などがあります。

III. 実務上のポイント

インコタームズの運賃込(Cost and Freight: CFR)規則の場合、荷送人が用船契約を行い、積込費用と海上運賃は荷送人側が負担しますが、この場合の海上運賃に荷卸費用が含まれているかどうかを確認することが重要です。今回の質問のように、FO(Free Out)の記載があれば、海上運賃に荷卸費用は含まれていないため、荷受人側が負担することとなります。
CQDは上述のとおりその港の能力に従って荷役をすればよく、早出料/滞船料(デス/デマと通常呼んでいます)とは無関係ですので、注意を要します。特に荷役準備や通関など輸入手続の遅れによる荷役の遅延は、滞船料をめぐって船会社と重大な問題になります。従って、本船の入港予定を確認し、荷卸を急ぐよう通関・荷役業者と事前によく打ち合わせと行い、貨物受入れ体制を整備しておくことが大切です。

調査時点:2011/09
最終更新:2017/12

記事番号: A-A11037

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