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航空貨物として輸送できないもの、特別な条件が付くもの:日本

航空貨物で、輸送できないもの、特別な条件が付くものについて教えてください。

航空機による輸送は、国際航空運送協(IATA)や各国の航空法、航空施行令により、船舶による輸送に比べて多くの厳しい基準が設けられています。


1. ジャンボ貨物機による輸送
B747-400(ER)F型ジャンボ貨物機には約120トンの搭載力があります。飛行中のバランスを考慮しなければならないため、貨物室の上部、下部、前方、後方にそれぞれ重量制限があります。また機種によっては、1平方メートル当たり約1トンの床面荷重制限があります。さらに、ドアサイズの許容を越える巨大貨物や長尺貨物は積載できません。これらは事前に航空会社に問い合わせる必要があります。


2. 受託貨物の申告価格が一定額を超える場合
航空会社は運送を引受けません。例えば日本のある航空会社は、申告価額が10万ドル(またはその相当額)を超える場合には、事前に取り決めない限り、運送を引受けません。1航空機に1件または複数の貨物の合計申告価格は200万ドルまでという受託貨物の価格制限があります。制限を超える場合は2機以上に分割搭載します。制限価格は航空会社、運送会社によって異なります。事前に利用する航空会社にお問い合わせください。


3. 数種類の内容の異なる貨物を1つの航空運送状(AWB)で運送する場合
混合貨物(Mixed Consignments)となります。混入禁止品目として貴重品、動物、遺体、その他取り決め品目があります。なお貴重品、動物などは割増運賃が適用されます。


4. 危険品
爆発性または易燃性のもの、人に危害を与える、他の搭載物や機体に損傷を与える、あるいは飛行機の運航に支障を与えるおそれのある物品は、危険品として輸送できないものと、適切な梱包と数量制限により安全が確認できれば輸送可能なものがあります。

危険品貨物には、一般的に爆薬、花火などの火薬類、喫煙用ライターなど高圧ガス、硫酸、塩酸などの腐食性液体、石油、ベンジンなど引火性液体、硫黄など可燃性固体、殺虫剤など毒物、放射性物質、酸化性物質、その他の有害物質が含まれます。また、航空機の計器を狂わす磁性物質も航空機への搭載が制限されています。

危険品に準ずる品目として取り扱われるものとしては、エアゾール、バッテリー、殺虫剤、ドライアイスなどがあり、梱包、重量規制、ラベリングに十分な注意が必要です。

危険品であっても適切な梱包がされていれば、受諾される品目もあり、また旅客機には搭載禁止でも貨物専用機では可能なものもあります。

危険品目の具体的詳細は、IATA危険物規則書(IATA Dangerous Goods Regulations)に分類されており、規定されているすべての要件を満たさないと搭載できません。荷送人は危険物申告書(Shipper's Declaration for Dangerous Goods)に署名し、貨物とともに航空会社に提出します。また荷送人はIATA危険物規則書に従って、表示、梱包、マーキングをして適切な危険物ラベルを貼る必要があります。

なお、危険物の運送には、危険物貨物取扱手数料(Dangerous Goods Handling Fee)が加算されます。仕向け国別、梱包、航空運送状毎に金額は異なります。


関係機関
The International Air Transport Association(国際航空運送協会)
社団法人航空貨物運送協会
独立行政法人 製品評価技術基盤機構


関係法令
国連: 国際民間航空機関危険物輸送規則(ICAO)
日本: 「航空法」


調査時点:2012/08

記事番号: A-020141

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