1. サイトトップ
  2. 国・地域別に見る
  3. 貿易・投資相談Q&A
  4. 化学品の現地輸入規制および留意点:オーストラリア向け輸出

化学品の現地輸入規制および留意点:オーストラリア向け輸出

オーストラリアに化学品を輸出します。現地での輸入規制および輸出者として留意すべき事項を教えてください。

有害性・危険性の高い化学品については、オーストラリアへの輸入が禁止・制限されていますので、関係機関・省庁に確認する必要があります。

I. 輸入許可が必要な主な化学品

  1. TGAリストに掲載されている化学品
    麻酔性、増強性を持つ製薬材や抗生物質、ホルモン剤など、薬品・医薬品行政局(Therapeutic Goods Administration: TGA)のリストに含まれる化学物質は保健省(Department of Health)から輸入許可を取得します。
  2. 農薬、農業用有害化学品
    農業・水資源省(Department of Agriculture and Water Resources: DAWR)から輸入許可を取得します。
  3. ポリ塩化ビフェニル、テルフェニル、ポリフェニル
    移民・国境警備局(Department of Immigration and Border Protection: DIBP)から輸入許可を取得します。
  4. 一定量以上の鉛成分を含む化粧品
    移民・国境警備局(DIBP)から輸入許可を取得します。

II. 新規化学品の輸入について

オーストラリアに輸入される化学品がオーストラリア既存化学物質リスト(Australian Inventory of Chemical Substances: AICS)に収録されていない場合は、届出(Notification)が免除されていない限り新規の化学物質とされ、国家工業化学品届出審査機構(National Industrial Chemicals Notification and Assessment Scheme: NICNAS)の許可(Permit)か認証(Certificate)がなければ輸入・製造できません(1989年工業化学品法)。

AICSへの収録、届出、NICNASへの許可・認証取得は文末の「AICSへの新規化学物質登録」を参照ください。

III. ラベル表示

  1. 労働安全衛生関係法令に基づくラベル表示

    労働安全衛生関係法令に基づくラベル表示(Code of Practice for Labelling of Workplace Hazardous Chemicals)により、海外から輸入された有害化学物質のラベル表示内容が以下の記載内容で、あらかじめ英語で表示されていればそのまま使用できます。

    ラベルの記載内容

    1. 製品名
    2. 化学物質名(Chemical Identity: IUPAC Name、CAS Nameなど)
    3. 成分(比率を含む)
    4. 発生可能な危険の表示
      化学品の分類および表示に関する世界調和システム(Globally Harmonised Classification and Labelling of Chemicals: GHS)に基づいた危険度、Warning, Dangerなど、どのような危険かを表示するイラスト、具体的な危険の内容
    5. 使用指示・保管方法・廃棄手段
    6. 予防手段
    7. 応急手当
    8. 緊急時の処置
    9. 製造者または輸入者の情報(オーストラリアにおける連絡先)
    10. 使用期限など
  2. 危険物のオーストラリア内での輸送について
    危険物の国内輸送については、オーストラリア危険物コード(Australian Dangerous Goods Code: ADG Code)が適用されます。国連危険物輸送(United Nations Recommendations on the Transport of Dangerous Goods, Model Regulation) に準拠して危険物の分類、包装、マーク、ラベル、車種、保管、リスト・書類、緊急時の対応および輸送を定めています。インフラ・地域開発省(Department of Infrastructure and Regional Development)が政府間合意と法制度を統括し、各州が運営しています。

IV. 安全データシート(SDS)

安全データシート(SDS)は、SDS の作成に関する国家慣行規範(Code of Practice for the Preparation of Safety Data Sheets for Hazardous Chemicals 2011)に基づき、英語で作成し、次の16項目を含む必要があります。

  1. 会社情報とオーストラリアでの連絡先
  2. 化学物質(Product Identifier and Chemical Identity)
  3. 危険有害性(GHSに基づく)の要約
  4. 組成・成分情報
  5. 応急措置
  6. 火災時の措置
  7. 漏出時の措置
  8. 取り扱いおよび保管上の注意
  9. 暴露防止および保護措置
  10. 物理的および化学的性質
  11. 安定性および反応性
  12. 有害性情報
  13. 環境影響情報
  14. 廃棄上の注意
  15. 輸送上の注意
  16. 適用法令
  17. その他の情報

安全データシートは作成後に、有害物質・危険物について新たな情報が明らかになったときは随時、また新規情報がない場合でも5年毎に改訂する必要があります。海外の安全データシート を用いることもオーストラリアの連邦労働安全衛生法(Work Health and Safety)に則っていれば認められます。

参考資料・情報

オーストラリアへの輸入が規制対象の化学品外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
AICSへの新規化学物質登録外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
1989年工業化学品法Industrial Chemicals(Notification and Assessment)Act 1989外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
労働安全衛生関係法令に基づくラベル表示外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
AGD Code概要外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
危険物の区分(AGD Code 7th edition7.4のPart 2参照)PDFファイル
SDS記載事項確認外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

調査時点:2016/09

記事番号: A-011054

ご質問・お問い合わせ

記載内容に関するお問い合わせ

貿易投資相談Q&Aの記載内容に関するお問い合わせは、オンラインまたはお電話でご相談を受け付けています。こちらのページをご覧ください。