NACCSの概要:日本

質問

輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)の概要とメリットについて教えてください。

回答

輸出入・港湾関連情報処理システム(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)は、入出港する船舶・航空機及び輸出入される貨物について税関その他の関係行政機関に対する手続及び関連する民間業務をオンラインで処理するシステムです。
輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)は、船舶・航空機の入出港手続き、輸出入申告、各種行政手続きをオンラインで迅速かつ的確に処理するシステムで、輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社により管理・運営されています。2008年10月のSea-NACCSの更改と、2010年2月のAir-NACCSの更改を機に国土交通省の港湾EDIシステム、法務省の乗員上陸許可支援システム、農林水産省の動物検疫検査手続き電算処理システム(ANIPA)、輸入植物検査手続き電算処理システム(PQ-Network)、厚生労働省の輸入食品監視支援システム(FAINS)、経済産業省の貿易管理オープンネットワーク(Japan Electronics Open Network Trade Control System: JETRAS)など各省庁が個別に管理していた輸出入関連システムが統合されました。NACCSを利用することで通関手続き等にかかる時間が大幅に削減されています。

NACCSには主に次のようなメリットがあります。

  1. 税関や関係行政機関に出向く必要がなくなります。
  2. 各種申告・申請等をペーパーレスに処理することができます。
  3. 貨物情報をリアルタイムに把握できるため、顧客からの問い合せにも迅速に対応できます。
  4. NACCSに登録蓄積された情報を随時に取り出すことができ、入力の負担が軽減されます。
  5. 輸入申告の際には、為替レートの自動計算、税額の計算機能のほか、関税などの税金を銀行口座から納付することができます。
  6. 種々の情報を利用者相互に交換する情報伝達システムの機能も有しているので、複数の利用者間で情報を共有することができます。

関係機関

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参考資料・情報

経済産業省:
NACCS貿易管理サブシステム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

調査時点:2012年11月
最終更新:2019年9月

記事番号: A-010139

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