米国食品安全強化法セミナー -食品医薬品局(FDA)を迎えて-

ジェトロは2016年2月2日に東京、4日に大阪で、農林水産省補助事業として米国食品安全強化法(FSMA)に関するセミナーを開催し、それぞれ約400名、約180名の参加者がありました。また、2日に実施したライブ配信では、100名の視聴がありました。
セミナーでは、FSMAの規制当局である米国食品医薬品局(FDA)の担当者を迎え、FSMAについて説明をしていただきました。

次第

【東京会場】開催日時 2016年2月2日(火曜)9時30分~17時00分
開催催場所 ホテルオークラ東京 2階オーチャードルーム

【大阪会場】開催日時 2016年2月4日(木曜)9時30分~17時00分
開催場所 大阪府立国際会議場(グランキューブ)12階 特別会議場

プログラム(同時通訳つき)
9:30~9:35 主催者挨拶
9:35~10:30 「食品安全強化法(最終主要規則)-準備を始める際のポイント-」と質疑応答
ジェトロ・シカゴ事務所 ディレクター(一般調査及び農業担当)伊藤 大介
10:30~10:45   「米国食品医薬品局(FDA)の概要」
FDA長官事務局 食品安全応用栄養センター及び獣医動物用医薬品室担当 国際業務スタッフ長 C.ブルワー 氏
10:45~11:00 「ヒト用食品向け予防管理に関する最終規則」
FDA食品安全応用栄養センター 食品安全課 上級アドバイザー J.スコット 氏
11:00~11:15 「動物用飼料向け予防管理に関する最終規則」
FDA食品安全応用栄養センター 食品安全課 上級アドバイザー J.スコット氏
11:15~12:00 質疑応答
12:00~13:00 休憩
13:00~13:15 「外国供給業者検証プログラムに関する最終規則」
FDA長官事務局 上級政策アドバイザー B.ペンドルトン 氏
13:15~14:00 質疑応答
14:00~14:15

「農産物安全性に関する最終規則」
FDA食品安全応用栄養センター 食品安全室 農産物安全課長 S.アッサル 氏

14:15~14:35 質疑応答
14:35~14:50 「認証を受けた第三者認定に関する最終規則」 
FDA食品安全応用栄養センター 国際業務部 国際戦略分析官 J.リード 氏
14:50~15:10 質疑応答
15:10~15:20 「FSMAのための国際的コミュニケーションと関与」 
FDA長官事務局 食品安全応用栄養センター及び獣医動物用医薬品室担当 国際業務スタッフ長 C.ブルワー 氏
15:20~15:35 休憩
15:35~15:50 「輸出促進対策 及び米国食品安全強化法(FSMA)について」
農林水産省 食料産業局輸出促進課 調査員 丸尾 英二 氏
15:50~16:50 全体を通じての質疑応答
16:50~17:00 閉会挨拶
FDA食品安全応用栄養センター 国際部長 C.ブルワー 氏

セミナー動画・資料(東京会場)

1.食品安全強化法(最終主要規則)-準備を始める際のポイント-(質疑応答)

講師:ジェトロ・シカゴ事務所 ディレクター(一般調査及び農業担当)伊藤 大介
略歴:食品安全強化法の調査や、日系企業向けの制度周知等を担当。農林水産省入省後、3年間金融庁監督局銀行第一課課長補佐を経て、2013年7月から現職。

2.米国食品医薬品局(FDA)の概要

講師:食品医薬品局(FDA) 長官事務局 食品安全応用栄養センター(CFSAN)及び獣医動物用医薬品室担当 国際業務スタッフ長 カミーユ ブルワー 氏

 

略歴:現在、食品プログラムに関する国際戦略の陣頭指揮を執る。1992年 栄養士、規制ライターとしてFDAに入局後、CFSANの前身である食品表示室の規制政策展開チームリーダに昇格。 1996年FDA食品安全スタッフ室に異動、食品安全国際活動調整官として、食品安全に関する革新的なアウトリーチ、海外への普及活動、能力開発戦略を開発、実施した。2004年栄養・表示・健康食品室の次長に昇進。2008年9月国際業務スタッフ長に任命され、現在CFSANおよび獣医動物用医薬品室両方の国際業務を所掌する。米国公衆衛生局から「今年の栄養士賞」を受賞したほか、国際間の食品安全と食品防衛分野における功績により “FDA’s Award of Merit”と称するFDA最高の賞を2回受賞している。ケースウェスタンリザーブ大学(オハイオ州) 公衆衛生栄養学修士号、登録栄養士、リンカーン大学(ペンシルバニア州)政治学学士号取得

3.ヒト用食品向け予防管理に関する最終規則、動物用飼料向け予防管理に関する最終規則(質疑応答)

講師:食品医薬品局(FDA)食品安全応用栄養センター(CFSAN)食品安全課 上級アドバイザー バージニア(ジェニー) スコット 氏

 

略歴:FDA食品安全応用栄養センター(CFSAN)食品安全部上級アドバイザー。 ヒトが摂取する食品に関する予防的管理措置関連規則とガイダンスの指導、 食品衛生に関するCodex 委員会への米国代表団の陣頭指揮、 技術指導、広範な食品安全分野における政策立案を行っている。 また、食品安全予防規制アライアンス運営委員会及び教育小委員会の会員である。 2009年8月FDA入局前は、米国保存食品製造業者協会(ワシントンDC)に 29年にわたり勤務し、様々なポストを経て科学政策、食品保全担当副会長を務めた。ウエレスリーカレッジ生物学学士号、ウィスコンシン大学細菌学修士号、メリーランド大学食品化学修士号取得。 微生物食品保全分野でも幅広く執筆活動を行っている。また、米国微生物学会、食品技術者協会等の職能団体に積極的に参加しており、食品保全国際協会では 2000-2001年に会長を務めた。国際食品保全学会(IAFP)と食品技術者協会(IFT)のフェロー であり、米国食品微生物基準諮問委員会に2002-2009年3期を務めた。

4.外国供給業者検証プログラムに関する最終規則(質疑応答)

講師:食品医薬品局(FDA) 長官事務局 上級政策アドバイザー ブライアン ペンドルトン 氏

略歴:食品安全強化法の「輸入者のためのFSVP関連規則」および「VQIプログラムに関する産業用ガイダンス」の作業部会の共同責任者の一人。ケントステート大学にて政治学学士号、修士号、およびミシガン大学にて法務博士号取得。1996年FDAに入局し、医薬品評価研究センター(CDER)規制政策スタッフ課の規制担当弁護士として勤務。規制、市民請願対応、ガイダンス文書を含む多数の医薬品規制案件に携わる。2009年政策部に入り多角的な規則立案やガイダンスを担当。FDA入局に先立ち、1991~1996年Hyman, Phelps & McNamara, P.C.法律事務所(ワシントン)会員。

5.農産物安全性に関する最終規則(質疑応答)

講師:食品医薬品局(FDA) 食品安全応用栄養センター 食品安全室 農産物安全課長 サミール アッサル 氏

略歴:2008年より農産物の安全に関連するFDAの政策、規則、ガイダンスの策定を管理し、2011年食品安全強化法成立下でも同分野に関わった。安全かつ十分な生産物の供給に絞った研究、訓練、コンプライアンス活動計画の進展にむけて戦略的に指導を行う。農産物安全にかかる関係者との連携を推進するとともに、公衆衛生保護を目的としたイニシアティブと同意の形成に尽力している。また、カリフォルニア大学デービス校にて食品安全西部センターの主幹として、農業生産、食品安全問題に関する研究、教育、アウトリーチなどの活動を行っている。フロリダ大学食品科学博士号取得。

6.認証を受けた第三者認定に関する最終規則(質疑応答)

講師:食品医薬品局(FDA) 食品安全応用栄養センター 国際業務部 国際戦略分析官 ジェフリー リード 氏

 

略歴:WTO などの会合において、二国間、多国間の食品表示、化粧品、バイオテクノロジにかかる貿易問題を担当。またUSDA外国農業サービスといった、連邦省庁間で連携し米国輸出企業が直面する貿易障壁問題に対応している。ジョージタウン大学にて外交学修士取得後、連邦航空局にて国際航空運航専門官を経て、FDAに入局。

7.FSMAのための国際的コミュニケーションと関与

講師:食品医薬品局(FDA) 長官事務局 食品安全応用栄養センター(CFSAN)及び獣医動物用医薬品室担当 国際業務スタッフ長 カミーユ ブルワー 氏

略歴: 前述のとおり

8.輸出促進対策 及び米国食品安全強化法(FSMA)について

講師:農林水産省 食料産業局 輸出促進課 調査員 丸尾 英二 氏
略歴:2014年7月より農林水産省 食料産業局 輸出促進課にて、米国食品安全強化法(FSMA)を担当。輸出戦略実行委員会の下に設置されたFSMA部会の事務局を主務し、関連業界団体・ジェトロ・厚生労働省・省内各部署と連携して対応策を検討している。これまで米国食品医薬品局(FDA)との直接協議、公聴会への参加・修正意見提示、FSMA規則案に係るパブリックコメント取りまとめなどの、FDAとの交渉を実施。

9.全体を通じての質疑応答

講師は、前述のほか以下2名。

講師:食品医薬品局(FDA) 規制業務室 国際業務プログラム マネージャー ブルース ロス 氏

 

略歴:20年以上にわたり国内外の異なる機関で7回の海外勤務を通じ公衆衛生分野における幅広い経験を持つ。2013-2015年在メキシコFDAラテンアメリカ地域事務所次長としてメキシコの規制管轄官庁と輸出食品業界との二国間問題の窓口を務めた。2009-2013年在インドFDA事務所 にて任国の官界、産業界と協同しFDAのプレゼンス向上に務める。2008年入局から2009年まで、FDA本部アジアアフリカ能力開発室長代理。 FDA入局前は、2006~2008年米国保健社会福祉省 (HHS)より健康担当書記官として北京駐在。疾病管理予防センター(CDC)オペレーション部副部長(2002~2006年タイ、2000~2002年ウガンダ)。1998~2000年カーターセンター「グローバル 2000南スーダンにおける ギニア虫撲滅計画」に駐ケニア技術顧問として勤務。1995~1998年米国国際開発庁 (USAID) 中央アジア地域ミッションに駐カザフスタン CDC所長代理として勤務。

講師:食品医薬品局(FDA) 国際プログラム部(OIP)地域、国別室長代理 室長代理 セマ ハシェミ 氏

 

略歴:国際プログラム部(OIP)地域、国別室長代理。アフリカ、アジア、太平洋、カナダ、中東におけるFDAの二国間および多国間関係の責任者の管理を行う。1998以来、アジア太平洋室長代理、在北京中国駐在員事務所長代理、アフリカアジア室長代理など多数のポストを経てFDAに大きく貢献している。メリーランド大学にて経営学修士号、メソジスト大学にてコミュニケーション学士号及び政治学士号取得。

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