スイスの貿易と投資(世界貿易投資動向シリーズ)

要旨・ポイント

  • 消費者物価指数(CPI)上昇は1993年以降最高の2.8%を記録、インフレ抑制のため政策金利の引き上げが続く。
  • エネルギー価格高騰により、輸出入ともに燃料・エネルギーが急増。
  • 急速なスイス・フラン高・円安が進むも、対日輸出と貿易黒字は過去最高を記録。

公開日:2023年9月15日

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マクロ経済 
インフレ抑制のためスイス国立銀行が度重なる政策金利引き上げ

2022年のスイス経済は、新型コロナウイルス危機を脱して力強く回復したが、同時に欧州の緊迫したエネルギー情勢や国際情勢の悪化による制約を受け、実質GDP成長率は2.0%となった。新型コロナウイルス危機から急回復した前年の成長率は下回ったものの、過去10年間の平均成長率(1.7%)を上回った。産業別にみると、製造、宿泊・飲食サービス、輸送・倉庫および情報・通信の回復が特に成長に寄与した。ただし、このうち宿泊・飲食サービスはまだ新型コロナウイルス危機前の2019年の水準には回復していない。需要項目別では、財・サービスの輸出の伸びが特に成長に寄与した。

2023年第1四半期(1~3月)は、個人消費支出や投資に支えられ内需が伸び、産業部門も好調な輸出に後押しされて伸びたことから、実質GDP成長率は前期比0.5%となった。今後、数四半期は堅調な労働市場と名目賃金の上昇に支えられ、個人消費が緩やかに拡大することなどから、連邦経済省経済事務局(SECO)は2023年6月時点で、2023年の実質GDP成長率を1.1%と予測し、景気後退には至らないとした。なお、この予測は2023年~2024年にかけての冬に広範囲の生産停止を伴う深刻なエネルギー供給不足が生じないシナリオを前提としている。

2022年は労働力の供給不足が拡大し、失業率は2.2%で、少なくとも過去20年で最も低い水準となった。また、消費者物価指数(CPI)の上昇は急速に進んでおり、2022年通年では2.8%と1993年以降最高を記録した。特にロシアによるウクライナ侵攻を契機に直面したエネルギー問題を受け、エネルギーは22.9%と急激に増加した。スイス国立銀行(SNB)はインフレ抑制のため、世界最低水準だった政策金利(マイナス0.75%)を2022年6月から12月までに3回にわたって段階的に1.0%まで引き上げ、2023年に入っても3月と6月で段階的に1.75%まで引き上げた。

表1 スイスの需要項目別実質GDP成長率(単位:%)(△はマイナス値)
項目 2021年 2022年 2023年
年間 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1
実質GDP成長率 3.9 2.0 0.3 0.3 0.2 0.0 0.5
階層レベル2の項目民間最終消費支出 1.7 4.0 0.3 1.3 0.6 0.2 0.6
階層レベル2の項目政府最終消費支出 3.5 0.1 △ 0.4 △ 0.4 0.1 △ 0.1 0.0
階層レベル2の項目国内総固定資本形成 4.2 △ 0.3 △ 3.0 0.1 0.5 △ 0.1 1.7
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸出 11.3 7.1 4.0 △ 10.5 15.5 △ 1.2 2.3
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸入 4.4 6.4 △ 1.0 △ 4.6 9.5 0.8 2.9

〔注〕‌四半期の伸び率は前期比(季節・スポーツイベント調整値)。財貨の輸出は、非貨幣金、貴重品、トランジット貿易品を含む。財貨の輸入は、非貨幣金、貴重品を含む。
〔出所〕スイス連邦経済省経済事務局

貿易 
物価上昇がけん引し、輸出入ともに過去最高額を記録

2022年の貿易は、輸出が前年比6.9%増の2,776億5,200万スイス・フラン(CHF)、輸入は16.6%増の2,348億500万CHF(注1)となり、輸出入ともに物価上昇がけん引する形で過去最高を記録した。貿易収支は428億4,700万CHFの黒字で、過去最高を記録した2021年より減少したが、過去10年間では貿易額の増加とともに貿易収支の黒字幅も拡大基調にある。

輸出を品目別にみると、構成比の約5割を占める最大輸出品目の化学品・医薬品は前年比2.8%増と堅調だった。特に有機原料・基礎原料(構成比4.3%)の増加による寄与度が大きく、イタリア向けの輸出が前年の2倍と好調だったことが主な要因となった。構成比約2割を占める精密機械・時計・宝飾品のうち、時計および宝飾品・貴金属製品がそれぞれ11.5%増、15.0%増と好調だった。輸出額ではスイスは世界最大の時計輸出国である。スイス時計産業連盟によると、高級品に対する需要と世界的な富裕層の増加によって、時計の輸出は新型コロナウイルス感染拡大以前の水準を超える水準を記録したという。また、輸出全体に占める割合は小さいものの燃料・エネルギー(3.4%)のうち、特に電力が2.4倍と大きく増加し輸出増加への寄与度が最も大きかった。電力輸出の6割を占めるイタリア向けの輸出が前年比1.4倍となったことによる影響が大きい。特に、1~9月にかけてイタリア向け電力輸出は毎月前年同月比2~4倍の輸出額だった。

国・地域別にみると、EU(構成比49.6%)は前年比5.7%増と堅調に増加した。EUの中で最大の輸出相手国であるドイツ(15.7%)は1.0%減と微減した一方で、イタリア(7.4%)とスロベニア(4.1%)はそれぞれ、33.0%増、44.1%増と拡大した。イタリアは前述の電力と有機原料・基礎原料の輸出増が、スロベニアは医薬品が64.9%増と大きく伸びたことがけん引した。また、最大の輸出相手国である米国(18.3%)は、医薬品、時計、宝飾品・貴金属製品の増加がけん引し、7.9%増となった。

輸入を品目別にみると、最大輸入品目の化学品・医薬品(構成比27.7%)が前年比18.4%増と好調だった。燃料・エネルギー(9.5%)が2.2倍と大きく増加した。特に電力は前年の2倍程度に増加し、統計が入手できる2002年以降最大となった。約半分がフランスからの輸入となっている。原油・石油製品は、数量ベースでは5.3%増にすぎないが、エネルギー価格高騰の影響を受けて金額ベースでは75.1%増と大きく増加した。ガスも数量ベースでは9.8%減であるものの、金額ベースでは4倍になり、統計が入手できる1988年以降最大を記録した。

国・地域別にみると、EU(構成比68.6%)は前年比18.6%増と好調だった。最大の輸入相手国であるドイツ(27.4%)は、前年比約4.5倍を記録したガスをはじめとする燃料・エネルギーの増加にけん引され16.5%増となった。フランス(8.6%)は電力の85.9%増がけん引し、32.0%増と大きく増加した。スロベニア(2.9%)は軍用品と文房具の増加により、約3倍に急拡大した。

2023年に入っても引き続き貿易は拡大し、第1四半期の輸出は前年同期比3.7%増の734億6,200万CHF、輸入は前年同期比2.6%増の606億100万CHFと、輸出入とも四半期ベースで過去最高額を更新した(暫定値)。

2021年のスイス輸入時の全FTAの特恵関税利用率は66.0%

スイスはEUに加盟していないが、世界各国と個別に、または同国が加盟する欧州自由貿易連合(EFTA)を通じて自由貿易協定(FTA)を締結している。現在、発効しているFTAは35件に上り、輸出の75.1%、輸入の87.7%がこれらのFTAでカバーされている。2022年6月には2006年以降中断されていたEFTAとタイのFTA交渉が再開、同月にはEFTAとコソボのFTA交渉が正式に開始された。

スイス連邦経済省経済事務局(SECO)が2023年5月に公表したスイスのFTA活用状況に関する分析レポート「FTAモニター2021」によると、2021年のスイスへの輸入において、既存のFTAの活用により合計約24億CHFの関税が減免され、スイス輸入時の全FTAの特恵関税の利用率(注2)は66.0%だった。最大の貿易相手地域であるEUとの貿易では、特恵関税利用率はスイスへの輸入で74.7%、EUへの輸出で89.8%だった。日本との貿易における特恵関税利用率は、スイスへの輸入で34.7%、日本への輸出で59.3%だった。日本からスイスへの輸入において、日本・スイス経済連携協定(日スイスEPA)を活用できれば、減免し得た関税額が多い上位10品目のうち9品目は、ブレーキをはじめとする自動車および自動車部品となっている。

表2 スイスの主要品目別輸出入[通関ベース](単位:100万CHF、%)(△はマイナス値)
品目 輸出(FOB) 輸入(CIF)
2021年 2022年 2021年 2022年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
化学品・医薬品 130,877 134,551 48.5 2.8 54,995 65,117 27.7 18.4
階層レベル2の項目医薬品 108,967 109,595 39.5 0.6 41,058 49,244 21.0 19.9
精密機械・時計・宝飾品 50,230 55,102 19.8 9.7 19,667 21,358 9.1 8.6
階層レベル2の項目時計 22,302 24,859 9.0 11.5 3,277 3,571 1.5 9.0
階層レベル2の項目精密機械 17,372 18,108 6.5 4.2 8,433 8,915 3.8 5.7
階層レベル2の項目宝飾品・貴金属製品 10,556 12,136 4.4 15.0 7,957 8,872 3.8 11.5
機械および電気・電子機器 31,200 33,108 11.9 6.1 32,820 36,283 15.5 10.6
階層レベル2の項目産業用機械 17,320 18,209 6.6 5.1 12,104 13,013 5.5 7.5
階層レベル2の項目電気・電子機器 11,240 12,078 4.4 7.5 12,672 14,763 6.3 16.5
金属製品 14,635 15,878 5.7 8.5 16,353 18,798 8.0 14.9
農林水産物 10,582 10,758 3.9 1.7 16,447 17,579 7.5 6.9
階層レベル2の項目食品・飲料・たばこ 9,468 9,588 3.5 1.3 12,029 12,791 5.4 6.3
燃料・エネルギー 3,898 9,340 3.4 139.6 10,023 22,270 9.5 122.2
階層レベル2の項目電力 3,562 8,420 3.0 136.4 3,819 8,349 3.6 118.6
階層レベル2の項目原油・石油製品 328 905 0.3 176.3 4,817 8,438 3.6 75.1
階層レベル2の項目ガス 8 13 0.0 67.5 1,345 5,413 2.3 302.5
輸送用機器 5,283 5,254 1.9 △ 0.6 17,749 18,730 8.0 5.5
繊維・衣料製品 4,861 4,854 1.7 △ 0.2 12,484 12,729 5.4 2.0
合計(その他含む) 259,780 277,652 100.0 6.9 201,319 234,805 100.0 16.6

〔注〕‌貴金属・宝石、芸術品、骨とう品(貨幣またはその代替品として流通可能なもの)は含まない。
〔出所〕スイス連邦財務省関税局

表3 スイスの主要国・地域別輸出入[通関ベース](単位:100万CHF、%)(△はマイナス値)
国・地域 輸出(FOB) 輸入(CIF)
2021年 2022年 2021年 2022年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
EU 130,258 137,707 49.6 5.7 135,807 161,065 68.6 18.6
階層レベル2の項目ユーロ圏 119,409 126,674 45.6 6.1 125,258 149,565 63.7 19.4
階層レベル3の項目ドイツ 44,176 43,723 15.7 △ 1.0 55,133 64,227 27.4 16.5
階層レベル3の項目イタリア 15,527 20,643 7.4 33.0 18,893 21,349 9.1 13.0
階層レベル3の項目フランス 14,937 16,111 5.8 7.9 15,319 20,226 8.6 32.0
階層レベル3の項目スロベニア 7,993 11,515 4.1 44.1 2,099 6,701 2.9 219.3
階層レベル3の項目スペイン 12,596 10,130 3.6 △ 19.6 8,165 8,855 3.8 8.4
米国 46,952 50,679 18.3 7.9 12,149 15,186 6.5 25.0
アジア大洋州 45,272 48,511 17.5 7.2 37,315 41,075 17.5 10.1
階層レベル2の項目中国 15,573 15,905 5.7 2.1 17,948 20,375 8.7 13.5
階層レベル2の項目日本 7,582 9,288 3.3 22.5 3,936 4,154 1.8 5.5
階層レベル2の項目ASEAN 8,240 9,056 3.3 9.9 8,758 9,020 3.8 3.0
階層レベル3の項目シンガポール 5,515 5,987 2.2 8.6 4,174 3,899 1.7 △ 6.6
階層レベル2の項目香港 4,464 4,183 1.5 △ 6.3 944 1,046 0.4 10.7
階層レベル2の項目韓国 3,208 3,552 1.3 10.7 1,926 1,992 0.8 3.4
階層レベル2の項目インド 1,675 1,818 0.7 8.5 1,955 2,459 1.0 25.8
英国 7,821 8,666 3.1 10.8 4,339 4,411 1.9 1.7
カナダ 3,629 3,865 1.4 6.5 818 650 0.3 △ 20.6
ロシア 3,213 3,024 1.1 △ 5.9 270 142 0.1 △ 47.4
アラブ首長国連邦 2,612 2,934 1.1 12.3 986 771 0.3 △ 21.8
ブラジル 2,165 2,406 0.9 11.1 671 609 0.3 △ 9.3
メキシコ 1,399 1,624 0.6 16.1 683 773 0.3 13.2
合計(その他含む) 259,780 277,652 100.0 6.9 201,319 234,805 100.0 16.6

〔注〕‌アジア大洋州は、ASEAN+ 6 (日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インド)に香港、台湾を加えた合計値
〔出所〕スイス連邦財務省関税局

表4 スイスのFTA発効・署名・交渉状況(単位:%)
FTA 発効日 スイスの貿易に占める構成比(2022年)
往復 輸出 輸入
発効済み EU 1973年1月1日 58.3 49.6 68.6
中国 2014年7月1日 7.1 5.7 8.7
英国 2021年1月1日 2.6 3.1 1.9
日本 2009年9月1日 2.6 3.3 1.8
シンガポール 2003年1月1日 1.9 2.2 1.7
湾岸協力会議(GCC)諸国 2014年7月1日 1.7 2.6 0.7
香港 2012年10月1日 1.0 1.5 0.4
カナダ 2009年7月1日 0.9 1.4 0.3
トルコ 1992年4月1日 0.7 0.7 0.8
韓国 2006年9月1日 1.1 1.3 0.8
メキシコ 2001年7月1日 0.5 0.6 0.3
インドネシア 2021年11月1日 0.2 0.1 0.2
EFTA(注(1)) 1960年5月3日 0.2 0.3 0.2
合計(注(2)) 80.9 75.1 87.7
署名済み グアテマラ 署名日 2015年 6 月22日 0.0 0.0 0.0
モルドバ 署名日 2023年 6 月27日 0.0 0.0 0.0
交渉中 南米南部共同市場(メルコスール)(注(3)) 0.8 1.2 0.3
インド 0.8 0.7 1.0
ベトナム 0.5 0.2 0.8
タイ 0.4 0.3 0.5
マレーシア 0.3 0.3 0.3
コソボ 0.0 0.0 0.0
FTAカバー率(交渉中も含む) 83.8 77.9 90.7

〔注〕(1)EFTA:ノルウェー、アイスランドのみ計上(リヒテンシュタインを含まない)
(2)発効済みの合計値は、表に記載以外のFTA発効済み以下の国・地域も含めた合計。
イスラエル、フェロー諸島、パレスチナ、モロッコ、北マケドニア、ヨルダン、チリ、チュニジア、レバノン、南部アフリカ関税同盟(SACU:ボツワナ、
レソト、ナミビア、南アフリカ共和国、エスワティニ(旧スワジランド))、エジプト、セルビア、アルバニア、コロンビア、ペルー、ウクライナ、モンテネグロ、
中米諸国(パナマ、コスタリカ)、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ジョージア、フィリピン、エクアドル(協定締結順)。
(3)南米南部共同市場は、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ。
(4)小数点第2位を四捨五入。

〔出所〕スイス連邦経済省経済事務局「FTA一覧」およびスイス連邦財務省関税局貿易統計

対日関係 
記録的なCHF高と円安、しかし対日輸出と貿易黒字は過去最高に

2022年は急速にCHF高と円安が進み、スイス国立銀行のデータによると年間の平均為替相場は前年比14.1%CHF高の1CHF=137.08円の記録的な水準となった。同基準で比較できる2018年比では21.4%CHF高が進んでいる。そのような状況下で2022年の対日貿易は、輸出が前年比22.5%増の92億8,800万CHF、輸入が5.5%増の41億5,400万CHFとなった。輸出および貿易黒字(51億3,300万CHF)は、統計が入手できる1988年以降最大となった。

主な対日輸出品目をみると、最大品目の医薬品(構成比53.6%)が前年比31.3%増と大きく伸びた。次いで、構成比が大きい腕時計(17.5%)も20.0%増と拡大した。どちらも統計が入手できる1988年以降最高を記録した。一方、輸入をみると、最大品目である医薬品(38.8%)は10.4%増と好調で、過去最高を記録した。宝飾品(4.3%)が49.4%増と大きく拡大したことも輸入の増加に貢献した。

表5-1 スイスの対日主要品目別輸出(FOB) [通関ベース](単位:100万CHF、%)(△はマイナス値)
品目 2021年 2022年
金額 金額 構成比 伸び率
医薬品 3,794 4,981 53.6 31.3
腕時計 1,351 1,621 17.5 20.0
宝飾品 403 588 6.3 46.0
医療機器 479 456 4.9 △ 4.7
一般機械 290 292 3.1 1.0
検査・測定機器 126 153 1.6 21.5
飲料 95 127 1.4 33.6
金属部品 117 121 1.3 3.8
化学原材料 131 117 1.3 △ 10.6
電気・電子製品 100 113 1.2 12.5
インスタント食品 61 70 0.8 14.1
時計・腕時計部品 60 68 0.7 12.1
合計(その他含む) 7,582 9,288 100.0 22.5

〔出所〕スイス連邦財務省関税局

表5-2 スイスの対日主要品目別輸入(CIF) [通関ベース](単位:100万CHF、%)(△はマイナス値)
品目 2021年 2022年
金額 金額 構成比 伸び率
医薬品 1,461 1,613 38.8 10.4
乗用車 408 445 10.7 9.2
一般機械 282 290 7.0 2.6
電気・電子製品 217 237 5.7 8.9
化学原材料 209 204 4.9 △ 2.5
宝飾品 120 179 4.3 49.4
光学機器 114 123 2.9 7.2
腕時計 98 111 2.7 13.0
未加工プラスチック 90 70 1.7 △ 22.4
検査・測定機器 62 69 1.7 11.5
建設機械 81 66 1.6 △ 19.0
自動車部品 56 61 1.5 9.8
合計(その他含む) 3,936 4,154 100.0 5.5

〔出所〕スイス連邦財務省関税局

(注1)輸出入額は貴金属・宝石、芸術品、骨董品を除いた合計値。スイス税関は、金額の変動が大きく、貿易推移の把握を困難にするとして、それらの取引量・金額を一般的な貿易統計から除外している。

(注2)特恵関税の適用対象となり得る品目の輸入額のうち、実際に特恵関税が利用された輸入額の割合。

基礎的経済指標

人口
881万人(2022年)
面積
4万1,285平方キロメートル
1人当たりGDP
92,371米ドル(2022年)
(△はマイナス値)
項目 単位 2020年 2021年 2022年
実質GDP成長率 (%) △ 2.5 3.9 2.0
消費者物価上昇率 (%) △ 0.7 0.6 2.8
失業率 (%) 3.2 3.0 2.2
貿易収支 (100万スイス・フラン) 25,695 51,224 41,663
経常収支 (100万スイス・フラン) 2,944 64,435 77,702
外貨準備高(グロス) (100万米ドル) 1,020,172 1,048,963 863,028
対外債務残高(グロス) (100万スイス・フラン) 2,002,294 2,164,421 2,122,806
為替レート ( 1 米ドルにつき、スイス・フラン、期中平均) 0.9 0.9 1.0

注:
人口:暫定値
実質GDP成長率:季節、スポーツイベント調整値
貿易収支:通関ベース
出所:
人口、面積、消費者物価上昇率:スイス連邦統計局
1人当たりGDP、外貨準備高(グロス)、為替レート:IMF
実質GDP成長率、失業率:スイス連邦経済省経済事務局
貿易収支:スイス連邦関税局
経常収支、対外債務残高(グロス):スイス国立銀行