日本からの輸出に関する制度

畜産加工品の輸入規制、輸入手続き

品目の定義

本ページで定義する畜産加工品のHSコード

1.ソーセージ
1601.00:ソーセージその他これに類する物品(肉、くず肉または血から製造したものに限る)およびこれらの物品をもととした調製食料品
2. ハム
1602.41:豚もも肉およびこれを分割したもの
1602.42:豚肩肉およびこれを分割したもの
1602.49:豚その他のもの(混合物を含む)

ベトナムの食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2019年8月

畜産加工品の規格を定める国家技術基準(「QCVN」)はありませんが、任意に適用する基準であるベトナム基準(「TCVN」)については、科学技術省より次のとおり発布されました。

任意に適用する基準であるベトナム基準(「TCVN」)
TCVN 相当するCODEX規格 定義
缶詰肉の技術規制に関する基準TCVN 7048 : 2002 密閉容器に入れられ、殺菌された加工肉
加熱加工肉の技術規制に関する基準TCVN 7049 : 2002 家畜、家禽、鳥などの肉から加工され、その加工過程において同製品の中心部の温度が70℃を超えるよう加熱する工程があり、使用する前に加熱する必要がないもの
非加熱加工肉の技術要件に関する基準TCVN 7050 : 2009 家畜、家禽、鳥などの肉から加工され、その加工過程において、同製品の中心部の温度が70℃を下回らないよう、加熱する工程がないもの
ランチョンミートに関する基準TCVN 8157 : 2017 CODEX STAN 89-1981, Rev. 3-2015 家畜の肉もしくは家禽の肉または両方の肉から加工され、細かく挽かれ、塩漬けにされたもの、および燻製されたもの
調理チョップドミートに関する基準TCVN 8158 : 2017 CODEX STAN 98-1981, REV.3-2015 家畜の肉もしくは家禽の肉または両方の肉から加工され、塩漬けにされたもの、および燻製されたもの。使用される肉の重量の少なくとも50%は、8 mm以上の直径の穴を通れるひき肉と相当する肉片でなければならず、15 mmを超えるサイズの肉片がない。
加熱調理されたハムに関する基準TCVN 8159 : 2017 CODEX STAN 96-1981, REV. 3-2015 豚の後足であって加工され、すべての骨、軟骨、腱、靭帯を取り除かれ、皮膚および脂肪を除去または保持され、塩漬けにされ(燻製されることもある)、調味料または/および香辛料を付けられたもの
加熱調理された豚肩肉に関する基準TCVN 9669 : 2017 CODEX STAN 97-1981, REV.3-2015 豚肩肉であって加工され、すべての骨、軟骨、腱、靭帯を取り除かれ、皮膚および脂肪を除去または保持され、塩漬けにされ(燻製されることもある)、調味料または/および香辛料を付けられたもの

品質要件として、原材料、感覚的基準、理化学的な基準、汚染物質、食品添加物、衛生、ラベル表示に関する基準が指定されています。

2. 残留農薬および動物用医薬品

調査時点:2019年8月

畜産加工品は、残留農薬規制の対象となります。ベトナムでは使用される農薬についてポジティブリスト制を採用しており、「食品中に含まれる農薬の最大許容量を規定する保健省通達50/2016/TT-BYT」の付録において、農薬および食品の種類ごとに日常許容摂取値(ADI値)および最大残留許容値(MRL値)が定められています。加えて、保健省決定46/2007/QD-BYTを一部修正する保健省通達24/2013/TT-BYTに添付される「食品における動物用薬品の最大残留許容値に関する規制」の第4条において、動物用医薬品の残留についてMRL値の規制が定められています。法令に記載されていない農薬または動物用医薬品の残留は認められていません。

3. 重金属および汚染物質

調査時点:2019年8月

畜産加工品は、重金属および汚染物質規制の対象となります。最大残留基準値(MRL)は、「食品中の重金属の最大残留基準値を規定する国家規格QCVN8-2:2011/BYT」の第2章において、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀、メチル水銀、スズについて、食品の種類ごとに定められています。法令に記載されていない重金属の含有は認められていません。

畜産加工品における重金属のMRL値は次のとおりです。

スズ:
スズメッキした缶の缶詰加工肉:200(mg/kg)
スズメッキしない缶の缶詰加工肉:50(mg/kg)

このほか、「食品中にある有毒菌類の最大残留基準値を規定する国家規格QCVN8-1:2011/BYT」にて有毒菌類、「食品中にある微生物の最大残留基準値を規定する国家規格QCVN8-3:2012/BYT」にて微生物、「食品中に含まれるワクチンや化学物質の最大許容量に関する保健省決定46/2007/QD-BYT」の第7章および「溶媒である製造助剤許容値を規定する国家規格QCVN18-1:2015/BYT」にて食品の製造助剤許容値についても規制をしています。

4. 食品添加物

調査時点:2019年8月

畜産加工品は食品添加物規制の対象となります。
ベトナムで使用可能な食品添加物リストおよびその最大許容値(ML値)は「保健省通達27/2012/TT-BYT」および「保健省通達08/2015/TT-BYT」で定められています。ポジティブリスト形式で規定されているため、同リストに記載のない食品添加物の使用、販売、輸出入は認められません。同リストに記載のない新成分については、「保健省通達27/2012/TT-BYT」の「食品添加物に関する管理ガイダンス」に基づく許可が必要です。

このほか「食品中に含まれるワクチンや化学物質の最大許容量に関する保健省決定46/2007/QD-BYT」の第7章および「溶媒である製造助剤許容値を規定する国家規格QCVN 18-1:2015/BYT」にて食品の製造助剤許容値についても規制をしています。

5. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2019年8月

輸出食品の包装および容器は、「食品安全法の食器と接触する容器・包装に対する安全衛生の国家技術規格を定める通達34/2011/TT-BYT」および「食品に直接接触するガラス、陶磁器などの容器・包装に関する通達35/2015/TT-BYT」に添付の各品質基準に合致することが求められます。合成樹脂、ゴム、金属それぞれの材料により安全衛生の国家技術規格が異なるため注意する必要があります。
また、食品に直接接触するプラスチック容器の場合は、次の基準を満たすことが求められています。

  1. ポリエチレンに関する基準TCVN6514-1:1999 (AS2070-1:1995(E))
  2. ポリ塩化ビニルに関する基準TCVN 6514-2:1999 (AS 2070 – 2 : 1993 (E))
  3. スチレンのプラスチック材料に関する基準TCVN 6514-3:1999 (AS 2070 – 3 : 1993 (E))
  4. アクリロニトリルのプラスチック材料に関する基準TCVN 6514-4:1999 (AS 2070 – 4 : 1993 (E))
  5. ポリプロピレンに関する基準TCVN 6514-5:1999 (AS 2070 – 5 : 1993 (E))
  6. 着色剤に関する基準TCVN 6514-6:1999 (AS 2070 – 6 : 1993 (E))
  7. ポリ塩化ビニリデンに関する基準TCVN 6514-7:1999 (AS 2070 – 7: 1993 (E))
  8. その他の添加剤に関する基準TCVN 6514-8:1999 (AS 2070 – 8: 1992 (E))

なお、食品をベトナムに輸出後に、ベトナムにおいて包装および容器に封入する場合、当該包装および容器は、これらの規定に従うほか、商品自己公表手続きが必要となる場合があります(食品安全法の施行細則を定める政令15/2018/ND-CPの第4.1条)。

6. ラベル表示

調査時点:2019年8月

畜産加工品のラベル表示には、商品ラベルに関する政令43/2017/ND-CPにより規定されています。 表示義務項目は次のとおりです。

  1. 商品名
  2. 重量 内容量
  3. 製造年月日
  4. 賞味期限(消費期限)および保存方法
  5. 商品に責任を持つ組織あるいは個人の名称と住所責任者(個人または法人)の名称および住所
  6. 原産国
  7. 成分または定量の成分
  8. 情報と警告
  9. 使用方法・保管方法

ラベルには、ベトナム語による表記が義務付けられています。
遺伝子組換え食品について、それぞれの遺伝子組換え成分が食品の5%以下である場合は表示が免除されています(政令69/2010/ND-CP第43条)。

7. その他

調査時点:2019年8月

「食品安全法の施行細則を定める政令15/2018/ND-CP」の第6章および「保健省-農業農村開発省-商工省共同通達13/2014/TTLT-BYT-BNNPTNT-BCT」に基づいて、輸入される食品、食材、食品添加物、食品加工助剤、食品包装用具、食品包装材、食品容器など、すべてが検査対象となります。ただし、展示会サンプル用の食品など、検査対象外の場合もあります。
輸入される畜産加工品の検査の方法、手続きは、「輸入手続き」の「3. 輸入時の検査・検疫」を参照してください。

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