日本からの輸出に関する制度

コメの輸入規制、輸入手続き

シンガポールの食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2019年8月

コメの食品規格は、食品規制の第IV部(食品規格と個別ラベル表示要件)第260項(コメ)に記載されています。

精白米は、脱穀後にぬか層を取り除き精米した状態を指し、玄米はもみ殻のみを取り除いた状態を指します。炊飯米、またはパーボイルド米は、浸漬、蒸し煮、乾燥の過程を経て、精米されたコメでなければなりません。

完全粒(whole kernel)は破損のない完全な米粒のことを指し、上白米(head rice)は、その長さが破損のない米粒の平均の長さの少なくとも5分の4以上でなければなりません。また、砕精米(big broken)は、その長さが同半分以上5分の4未満の大きさのものを指し、そして砕粒(broken kernel)は、その長さが同半分未満のものを指します。

関連リンク

関係省庁
シンガポール食品庁(SFA)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
食品販売法 (Sale of Food Act)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
食品規制 (Food Regulations)(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(545 KB)
第IV部(STANDARDS AND PARTICULAR LABELLING REQUIREMENTS FOR FOOD)第260項(Rice)に規格が掲載

2. 残留農薬および動物用医薬品

調査時点:2019年8月

シンガポールでは、国内で販売に供される食品全般の残留農薬をはじめ、残留抗生物質、残留エストロゲン、マイコトキシン、3-MCPD、メラミン、混入細菌などの偶発混入成分に関する基準を、食品規制(Food Regulations)に規定しています。

食品規制第9付表では、食品に残留する農薬の種類が列挙され、それぞれの農薬ごとに対象となる食品と使用が認められている農薬の最大残留基準値 (MRL) が明記されています(ポジティブリスト方式)。この残留農薬基準を満たさない食品の輸入、販売、広告などは禁じられています。本規定で明示されていない農薬については、原則として、コーデックス委員会(CODEX)の勧告に準じ、同委員会が設定した基準値を超えてはならないと規定されています。

また、2種類以上の農薬が残留している食品については、それぞれの農薬について、実際の残留量を当該農薬の最大残留基準値で割った数値の合計が1を超えてはならないとされています。

関連リンク

関係省庁
シンガポール食品庁(SFA)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
食品規制 (Food Regulations)(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(545 KB)
第Ⅲ部(General Provisions)第29項~35項(Incidental constituents in food)および第9付表(Food with maximum amounts of pesticides)、第11付表(Microbiological standard for food)に農薬、細菌等の最大残留基準値が掲載
その他参考情報
農林水産省 日本産米輸出ハンドブック外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

3. 重金属および汚染物質

調査時点:2019年8月

シンガポールでは、国内で販売に供される食品全般の重金属をはじめ、残留抗生物質、残留エストロゲン、マイコトキシン、3-MCPD、メラミン、混入細菌などの偶発混入成分に関する基準を、食品規制(Food Regulations)に規定しています。

コメにおける重金属の最大残留基準値は次のとおりです。

ヒ素
1 ppm
無機ヒ素
0.2ppm(精米)
0.35ppm(玄米)
2 ppm
水銀
0.05 ppm
スズ
250 ppm
カドミウム
0.2 ppm
アンチモン
1 ppm

関連リンク

関係省庁
シンガポール食品庁(SFA)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
食品規制 (Food Regulations)(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(545 KB)
第Ⅲ部(General Provisions)第31項(Heavy metals, arsenic, lead)および第10付表(Maximum Amounts of Arsenic, Lead Permitted in Food)に重金属の最大残留基準値が掲載
その他参考情報
シンガポール食品庁(SFA) Commercial Food Imports(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

4. 食品添加物

調査時点:2019年8月

シンガポールでは、食品に使用することが認められる食品添加物は14 の機能に分類されており、食品規制(Food Regulations)で規定されている水準に従って使用されている場合、食品への使用が認められます。シンガポール食品庁(SFA)では、食品添加物をその使用が原則認められている物質を表示するポジティブリスト形式で規定していますが、風味増強剤など一部については、使用が認められていない物質のネガティブリストとして掲げています。食品規制で明示されていない食品添加物については、原則として、コーデックス委員会(CODEX)による国際食品規格に関する勧告に準じるものとされています。認可食品添加物および最大使用基準値は食品規制第3~第8付表および第13付表に掲載されています。

5. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2019年8月

食品に触れる容器包装は食品規制(Food Regulations)に一般規格基準が定められており、その規格基準に適合していなければなりません。個別食品に対する包装容器の規定は特に定められていません。

食品規制では、食品容器包装において、塩化ビニルモノマーの残留限度1 ppm以下を規格とし、塩化ビニルモノマーを0.01ppm以上食品中に溶出させるとみられる容器包装、あるいは発がん性、変異原性、催奇性またはほかの毒性または有害性のある物質であることが知られている化合物を食品中に溶出する可能性のある容器包装の使用を禁じています。塩化ビニルモノマーの残留限度1 ppmは、2012年9月の食品規制改訂で新たに加えられ、かつ溶出限度は0.05ppmから0.01ppmに引き下げられているため、注意が必要です。

また、食品規制では、食品の貯蔵、準備、調理の段階で、鉛、アンチモン、ヒ素、カドミウム、その他の毒性物質を食品に付与する可能性のある器具、容器、食器の使用を禁じています。

関連リンク

6. ラベル表示

調査時点:2019年8月

コメの品質規格および個別ラベル表示要件については、食品規制(Food Regulations)に定められています。コメの品質規格を明記する必要があるなど、一般の食品の表示内容とは一部異なる点があるため注意が必要です。

  1. 食品名称(精白米、玄米、パーボイルド米などの区分)
  2. 成分名(原材料の品質規格の組み合わせ内容、食品規制第260項(3)を参照のこと)
  3. 正味重量(グラムまたはキログラム)
  4. ブランド名(ある場合)
  5. 輸入者、包装出荷業者、卸売業者(代理人)のいずれかの名称と住所

コメに関しては、包装されているコメすべてが当該国原産でない限り、いかなる国の名前、または特定の国を示唆するようなラベル表示も行ってはいけません。

コメに関しては、精米日・賞味期限の表示は義務付けられていません。包装済みのコメに「全粒(Wholegrain)」とラベル表示するには、食品規制第40A項に規定されている要件を満たす必要があります。

また、コメに関して栄養表示/エネルギーの表示は不要です。

関連リンク

関係省庁
シンガポール食品庁(SFA)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
食品販売法 (Sale of Food Act)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
食品規制 (Food Regulations)(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(545 KB)
第Ⅲ部(General Provisions)第5~12項(General requirements for labelling等)および第2付表(Date-marking of prepacked food)、第12付表(Form for nutrition information panel)に食品全般の一般表示要件が掲載、第Ⅳ部(Standards and Particular Labelling Requirements For Food)第40A項(Wholegrain)、第260項(Rice)に個別ラベル表示要件が掲載
計量法 (Weights and Measures Act)(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
その他参考情報
シンガポール食品庁(SFA) Labelling Guidelines for Food Importers & Manufacturers(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
シンガポール食品庁(SFA) A Guide to Food Labelling and Advertisement(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(620 KB)
一般社団法人 全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会「平成28年度日本産米・コメ加工品輸出ハンドブック」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(10705 KB)

7. その他

調査時点:2019年8月

食品安全パートナーシップ制度
農食品・獣医庁(AVA)は 2003年7月に食品業界の安全性を高める目的で「食品安全パートナーシップ制度(Food Safety Partnership Scheme)」を導入しました。この制度は、食品の生産者、輸入者、スーパーマーケット、食品小売業者を対象に、独自の食品安全基準の導入と消費者への啓発を行う企業をAVAのパートナーとして認定する制度です。この認定を受けたシンガポール国内の大手スーパーマーケットなどは、食品の仕入れ先選定にあたり、HACCP 認証取得企業を優先しています。シンガポール食品庁(SFA)の設立後は、同庁が同制度を引き継いでいます。

ご相談・お問い合わせ

現地日系企業の皆様

最寄りのジェトロ事務所にご連絡ください。

  • 印刷する
  • Twitterにツイートする
  • Facebookでシェアする

閉じる

マイリスト
マイリスト機能を使ってみませんか?
ジェトロ・ウェブサイトのお好きなページをブックマークできる機能です。
ブックマークするにはお好きなページで追加ボタンを押してください。