日本からの輸出に関する制度

アルコール飲料の輸入規制、輸入手続き

シンガポールの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2018年10月

アルコール飲料を含む加工食品の輸入は、農食品・獣医庁(AVA)が所管する食品販売法(Sale of Foods Act)により規制されています。シンガポールへ輸出可能なアルコール飲料は、食品販売法の付属法令である食品規制(Food Regulations)にある食品規格を満たした製品でなければなりません。アルコール飲料の食品規格は食品規制の第IV部(食品規格と個別ラベル表示要件)第185項~第210項(アルコール飲料)に記載されています。食品規制では、変性剤の入ったアルコール飲料の輸入を禁止しています。

東京電力福島第一原子力発電所事故にかかる輸入規制
シンガポール政府による輸入停止措置が取られているものは、福島県南相馬市、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村産のアルコール飲料を含む全食品です。

2. 施設登録、商品登録、輸入許可等(登録に必要な書類)

調査時点:2018年10月

輸出者側の手続き

1. 施設登録

アルコール飲料を含む加工食品をシンガポールへ輸出しようとする海外(マレーシアを除く)の食品事業所は、事前に農食品・獣医庁(AVA)の事業所認定を受ける必要はありませんが、輸出国の政府管轄機関の適正な監督を受けている、あるいはAVAが認める品質保証システムを導入している事業所でなければなりません。日本においては、保健所(厚生労働省)の管理監督を受けている事業所となります。

2. 書類の準備

輸入者はAVAから要請があれば提示できるように、輸出国の製造元から工場ライセンス、輸出証明書、衛生証明書、HACCP認証、GMP認証等の書類を事前に輸入側に提供していることが望まれます。
また、アルコール飲料のうちアブサン(Absinthe)というニガヨモギ等ハーブを混入する薬草系リキュールは検査強化品目に指定されており、これらの輸入に際しては輸出国の植物検疫証明書、試験検査機関発行の分析試験検査報告書が必要となります。

輸入者側の手続き

1. 書類の取得

輸入者はAVAから要請があれば提示できるように、輸出国の食品事業者から工場ライセンス、輸出証明書、衛生証明書、HACCP認証、GMP認証等の書類を事前に輸出側から取得することが望まれます。
また、アルコール飲料のうちアブサン(Absinthe)というニガヨモギ等ハーブを混入する薬草系リキュールは検査強化品目に指定されており、これらの輸入に際しては輸出国の植物検疫証明書、試験検査機関発行の分析試験検査報告書が必要となります。

2. 輸入事業者登録

輸入者は事前にAVAに対し「加工食品および食品容器の輸入に関する事業者登録(Registration to Import Processed Food Products and Food Appliances)」をする必要があります。登録に必要となる書類は、(1) 会計・法人規制庁(ACRA)に会社を登記した際に発行され、シンガポール税関に登録・有効化された個別企業登録番号(UEN)、(2) 輸入許可手数料をAVAが自動引き落しするための銀行口座(GIRO)開設申請書です。輸入事業者登録はAVAのライセンス申請サイトLicenceOne (AVA e-Licencing)を通じて申請を行います。登録には1営業日を要し、登録費用は無料です。

3. 輸入許可

あらゆる食品の輸入者は、輸出入規制法(Regulation of Imports and Exports Act)に基づき、貨物がシンガポールに輸入される前に、貿易物流業界の電子情報交換ポータル「NTP(Networked Trade Platform)」内の「トレードネット・システム」を通じて、船積みごとに事前申告を行い、輸入許可を取得しなければなりません。申告から輸入許可取得まで通常、1営業日を要します。

シンガポール税関とAVAにより輸入が許可されると、貨物通関許可(CCP)が発行されます。輸入者はCCPを印刷して、通関の際に税関チェックポイントに提示することで貨物を引き取ることができます。

輸入者はCCPの承認コードに特別な条件が付いていないかをチェックしなければなりません。何らかの条件が付いていると、貨物は封印され、貨物を開梱して販売に供することができません。例えば、CCPの承認コードがA03となっていると、輸入貨物は政府認定試験所による検査を受けなければならないという意味です。その場合、輸入者は政府認定検査・試験所eサービスを通じて検査を予約し、AVAの検査官によるサンプリングおよび検査を受けます。検査で不合格となれば、輸入業者は輸入した貨物を輸出元へ返送するか廃棄処分しなければなりません。違反した場合、その性質によっては、当該製品の食品事業所あるいは輸出者からの輸入停止措置が取られることもあります。

アルコール飲料を輸入する場合、輸入許可手数料は無料ですが、輸入時点の為替レートで換算し、諸税(一般関税、物品税、財・サービス税)をシンガポール税関に支払います。諸税の支払いは、輸入者(代理人)があらかじめシンガポール税関に対して開設している専用口座から自動的に引き落とされます。

アルコール飲料等課税対象品目を輸入港からシンガポール税関に認可された保税倉庫(Licenced Warehouse)に移送する場合、税関の許可を取得すると、諸税の支払いは免除されます。輸入業者はトレードネット・システムを利用して移送許可(In-Non-Payment Permit)を取得できます。

4. 通関手続き

アルコール飲料の輸入通関にあたり、船荷証券(B/L)またはエアウエイビル(AWB)、インボイス、パッキングリスト(P/L)に加え、必要に応じて、原産地証明書、衛生証明書、輸出証明書、酒齢証明書(ブランデー、ウイスキーの場合)、製造元工場ライセンス、製造元工場で取得している品質管理システム、分析試験検査報告書といった書類が必要になります。原産地証明は、日本の商工会議所で取得可能です。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2018年10月

農食品・獣医庁(AVA)により検査強化品目に指定されているアブサンを除き、日本のアルコール飲料をシンガポールに輸出する際には、動植物検疫証明書を取得する必要はありません。

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