菓子の輸入規制、輸入手続き

菓子に関して輸入禁止（停止）、制限されている品目はありません。

輸出者は輸入者がミャンマー保健スポーツ省食品医薬品局に輸入品目の推薦状取得に必要な書類を準備する必要があります。

ミャンマー側の輸入者が、日本から菓子を輸入するために必要な手続きと書類は次のとおりです。
※手続きの各段階で必要な書類には日本からの輸出者側が用意すべきものもあるため、確認してください。

日本から菓子を輸入する場合は、動植物検疫はありません。

なし

菓子に関し、重金属規制はありません。
法律上根拠はありませんが、菓子は汚染物質規制があります。
法律上根拠はありませんが、国際食品規格（CCODEX）の基準が適用されます。

菓子は、食品添加物規制の対象となります。
「国家食品法」は添加物を「専門家委員会が定めた、食品の製造および調理に用いる成分、または着色および着香のための成分を指す」と定義しています。しかし、食品添加物に関する具体的な規制はミャンマーに存在せず、法律上の根拠はありませんが、食品添加物に対する機能用途分類については、国際食品規格（CCODEX）の基準が適用されます。

菓子の容器包装に関する国内規制はありません。
また、菓子について、容器包装のリサイクル規定もありません。

輸入する菓子には、「国家食品法」のアナウンスメントに基づき次の事項についてミャンマー語（もしくは加えてほかの言語）で表示する必要があります。ただし、こちらのアナウンスメントの猶予期間延長にともない、2018年7月現在、英語表示でも可というのが一般的です。

なし

調査時点：2018年7月

日本から菓子を輸入する際の通関手続きにあたっては、次の書類が必要になります。

1.検査内容

日本から輸入される菓子は税関での検査の対象となります。税関はすべての輸入に関する書類および輸入品をリスク評価に基づいて審査・検査します。輸入品のリスク評価は、緑、黄、赤の3つのカテゴリーに分類され、緑は最もリスクが低く、黄は中程度のリスクを示し、赤はリスクが高いことを示します。緑の場合は特段の検査もなく税関検査を通過できます。黄の場合は、書類検査およびサンプルを採取し検査が行われます。赤の場合は書類検査および商品そのものの物理的検査が行われます。

2.検査機関に関する情報

2018年7月16日、汚職防止委員会はティラワ警察署で第一次情報報告書を開き、輸入に際して金銭を受けとったとして腐敗防止法に基づき税関局の職員12人を訴追することを発表しました。

菓子の卸売りまたは小売りを行う場合、商業省より卸売ライセンスまたは小売ライセンスを受ける必要があります。

なし

調査時点：2018年7月

日本から輸入される菓子は関税の対象となります。
関税は品目によって異なるため、Myanmar's Customs Tariff （MCT） 2017などで最新の税率を確認してください。
ただし、日本ASEAN包括的経済連携（AJCEP）協定がミャンマーとの間で2008年12月1日に発効されています。そのため、日本からミャンマーに日本原産品を輸出する際、AJCEP協定特定原産地証明書をミャンマーの税関に提出することによって特恵関税率が適用されます。特定原産地証明書の発給手続きについては、日本商工会議所にお問い合わせください。

菓子は、商業税と事前所得税の課税対象となります。
商業税は、輸入貨物CIF価額の0.5％が課されます。
また、事前所得税は、事前所得税が撤廃された一部の企業を除き、関税評価額（輸出入価格）の2％が課されます。

1.輸入者登録費用

輸入者登録の登録および延長費用は、期間により次のとおりです。

期間	費用（チャット）
1年間	50,000
2年間	100,000

2.輸入ライセンス費用

輸入ライセンス申請費用は、商業省1991年通達第4号および同省1992年通達第3号に従い次のとおりです。

CIF価格（チャット）	ライセンス申請費用（チャット）
10,000以下	250
10,001～25,000	625
25,001～50,000	1,250
50,001～100,000	2,500
100,001～200,000	5,000
200,001～400,000	10,000
400,001～1,000,000	20,000
1,000,001以上	50,000

なし