知的財産ニュース 韓国知識財産処、「2025特許技術賞授賞式」を開催

2025年11月6日
出所: 韓国知識財産処

- 世宗大王賞に現代モービス(株)のソン・ジュンヨン研究員、忠武公賞にサムスンSDS(株)・国民大学産学協力団のチェ・ギュヨン研究員ほか受賞 –


韓国知識財産処(処長:キム・ヨンソン)は、11月6日(木)15時より中央日報社屋(ソウル市麻浦区所在)において、中央日報と共同で、優れた発明を選定・表彰し、発明者の士気を高めるとともに発明の機運を拡大するための「2025年特許技術賞」授賞式を開催した。

<世宗大王賞、現代モービス(株)「ヘッドライト制御装置および方法」>


世宗大王賞(賞金1,500万ウォン)は「ヘッドライト制御装置および方法」を発明した現代モービス(株)のソン・ジュンヨン研究員が授与した。

現代モービス(株)は、ADAS(先進運転支援システム)と連携する先進インテリジェントヘッドライトを、追加のハードウェアなしにソフトウェアのみで開発し、夜間走行の安全性と利便性を飛躍的に高める技術を発明した。本技術は、レーダー、ナビゲーション、舵角センサーなどを活用し、対向車の眩惑を抑えつつ運転者の視界を最大限に確保し、消費電力も大幅に低減することで、コスト効率と技術競争力の両面で優れた成果を示した。

<忠武公賞、サムスンSDS(株)、国民大学産学協力団と共同出願「サイドチャネル攻撃に安全な行列積演算を実行するための装置および方法」>


忠武公賞(賞金1,000万ウォン)は、サイドチャネル攻撃*に安全な行列積演算を実行するための装置および方法を発明したチェ・ギュヨン研究員ほか6名(サムスンSDS(株)、国民大学産学協力団が共同出願)が受賞した。
* 暗号装置が演算過程で漏えいする電力、時間、音などの物理的な信号を分析し、秘密情報を抽出する攻撃
本特許技術は、量子コンピューティング攻撃にも耐性を持つ耐量子計算機暗号(PQC)の行列積演算の順序を変更し、演算オーバーヘッド*を最小化し、サイドチャネル攻撃への耐性を提供する技術である。当該技術は、企業向け協業ソリューション「BrityWorks」「Samsung Cloud Platform」などに成功裏に適用され、実用性と市場性を立証した。
*演算過程で発生する不要または追加的な演算、処理、準備作業

<池錫永賞・ヒソン触媒(株)など2チーム、洪大容賞・(株)MITなど4チーム>


池錫栄賞(賞金500万ウォン)は、❶「高い再生効率の直鎖型軽質炭化水素類脱水素化触媒の製造方法」に関する特許で、キム・ホドン主席研究員のほか3名(ヒソン触媒(株))、❷「回転式直線往復運動装置およびこれを含むアプリケータ」に関する特許でキム・ギョンウォン部門長のほか3名((株)LG生活健康、イ・ヘチャン代表共同出願)がそれぞれ受賞した。

❶ヒソン触媒(株)は、日常生活で幅広く活用されるベースオイルであるオレフィン*物質を製造に使用される反応用触媒の製造方法に関する特許発明を開発した。当該技術を用いて、開発された触媒は、韓国国内外の脱水素化工程を運営する企業に適用・販売されている。
*炭素間に二重結合を有する不飽和炭化水素で、石油化学産業の基礎原料

❷(株)LG生活健康とイ・ヘチャン代表は、電動マスカラ分野において、世界初となる回転式直線往復運動装置に関する特許発明を開発し、この技術が適用された「デュアルモーション」電動マスカラは、技術革新性と安定性を確保し、2021年発売以降、現在まで韓国で約25億ウォンの売上実績を上げている。

洪大容賞(賞金200万ウォン)は❶(株)MITの超音波検査システムおよびこれを利用した超音波検査方法、 ❷韓国農業会社法人(株)シードピアのアミロース含有量が低い
新品種の香り米、❸エナジン(株)の高圧ガス容器、❹(株)ピノバイオのDDX5タンパク質に結合するカンプトテシン誘導体およびそのプロドラッグの発明者に授与された。

特許技術賞の受賞者には、表彰状と賞金に加え 韓国知識財産処の発明奨励事業の支援対象選定時に優遇措置が適用され、発明の事業化およびマーケティングのための「特許技術賞受賞マーク」も提供される。
* 優秀発明品の優先購入推薦、特許による製品革新支援

韓国知識財産処モク・ソンホ次長は「韓国知識財産処への昇格により、役割と責任の重みが増したこの時期に、韓国の技術革新を称える特許技術賞を授与することができ、より一層意義深い」とし、「韓国知識財産処は、発明者が心行くまでに研究し挑戦できるよう、知的財産が成長の資産となる環境を整え、創造的な研究成果が公正に保護・活用されるよう最善を尽くす」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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