知的財産ニュース 韓国知的財産処、地理的表示団体標章に関する懇談会を開催
2025年10月13日
出所: 韓国知的財産処
- 商標権を保有する16法人が参加、現場の意見を反映した制度改善について議論 -
韓国知的財産処は10月13日(月)14時30分、韓国知的財産センター(ソウル江南区)にて、地理的表示団体標章制度の活性化に向けた政策懇談会を開催する。
地理的表示団体標章とは、特定地域で生産された特産品が他地域と差別化される品質、または名声を認められた場合、その地理的表示を生産・製造・加工する者で構成される法人が独占的に使用できるように保証する制度である。代表的な例として「宝城(ポソン)緑茶」、「利川(イチョン)韓牛」などがこれに該当する。
地理的表示団体商標を登録する際には、他者が同一、類似の商標を登録できないため、特産品の名称の無断先占や不正使用を防止でき、消費者が商品の品質と産地を信頼して購入できるという利点がある。
最近、世界的に「K-FOOD」ブームが拡大し、韓国の農水産物と加工食品への関心が高まる中、海外市場では特産品の名称の無断先占と模倣リスクも同時に増加している。地理的表示制度を活用した韓国製品の保護がいつにも増して重要な時だ。
今回の懇談会は、地理的表示制度の現状を点検し、権利者の意見を聴取して制度の改善方向を模索するために企画されたもので、社団法人地理的表示特産品連合会および江原(カンウォン)特別自治道・済州(チェジュ)島など全国各地域の16法人が参加予定だ。
韓国知識財産処のイ・チュンム商標デザイン審査局長は「最近、海外で韓国の特産品の名称が無断で先占され、被害を受ける紛争事例が発生しているだけに、地理的表示制度を通じて地域特産品を強力に保護する必要がある」とし、「今回の懇談会に、地域特産品のブランド価値を高め、さらに地域経済活性化に貢献できるよう最善を尽くす」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
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