知的財産ニュース K特許」世界へ!韓国人の特許出願、2025年上半期に韓国国内外ともに増加

2025年10月13日
出所: 韓国知的財産処

- 韓国知的財産処・韓国知的財産研究院、2025年上半期、知的財産の出願動向を発表 -

- AI・二次電池など、先端産業関連で特許出願件数の割合を拡大 -


最近の厳しい経済状況の中でも、前年同期比で韓国国籍出願人の韓国および主要国(米国、欧州、中国、日本)に対する特許出願が全て増加したことが明らかになった。

【2025年上半期の韓国国内特許出願総数は109,322件、前年同期比1.6%上昇】
韓国知的財産庁によると、2025年上半期の韓国国内特許出願の総件数は109,322件で、前年同期(107,620件)比1.6%増加した。このうち、韓国国籍の特許出願件数は83,815件で前年同期(82,472件)比1.6%増加した。米国と欧州国籍の出願人による韓国国内特許出願は減少した半面、中国と日本国籍の出願人による韓国国内特許出願は増加した。【添付1】

特に、中国国籍出願人の韓国国内特許出願は、3,021件で前年同期(2,622件)比15.3%増加した。これは中国の内需市場の成長鈍化と米中貿易摩擦などが重なり、中国企業が韓国市場を戦略的拠点として活用していることを示している。【添付1】

【2025年上半期 韓国出願人のIP5特許出願 127,247件、前年比2.8%増加】
韓国国籍の出願人が先進5カ国の知的財産庁*に出願した特許は、前年同期(123,792件)比2.8%(127,247件)増加した。このうち米国に出願した特許件数は21,465件で、主要国(米国、中国、欧州、日本)への海外出願の中で最も高い割合(49.5%)を占め、日本に出願した特許出願は4,607件で18.2%増加し、最も高い増加率を記録した**。【添付2】
*IP5(知的財産):米国、中国、韓国、日本、欧州
**2025年上半期 韓国出願人の海外特許出願状況(件数、前年同期比増加率):
米国(21,465件、2.9%)、欧州(6,716件、5.9%)、中国(10,644件、4.2%)、日本(4,607件、18.2%)


これは韓国人が、海外市場進出のため、本格的にグローバル知的財産権の確保に乗り出していることを示している。

【2025年上半期 AI・量子コンピューティング技術を含むICT関連産業の特許出願14,089件】
産業別*では、2025年上半期に、韓国国内の特許出願の上位10分野のうち、AI・量子コンピューティング技術を含むICT(情報通信技術)関連産業の特許出願は14,089件で、前年同期比13.5%増加した。【添付3】 二次電池分野の特許出願は5,672件で前年同期比5.4%増加し、特にLG・サムスン・SKなど韓国国内二次電池の代表的な企業3社を含む、大手企業を中心に出願件数が増加した。【添付4】
*数値は暫定値であり、確定値は2026年7月知的財産統計年報を通じて公表
** ICT関連産業(コンピュータプログラミング、システム統合、管理業、コンピュータ製造業):
(2024年上半期)12,413件 → (2025年上半期)14,089件
二次電池関連産業(一次電池および蓄電池製造業):(2024年上半期)4,844件 → (2025年上半期)5,672件


韓国知識財産処のチョン・ジェファン知識財産情報局長は 「韓国人の特許出願増加は、先端・主力産業における主要国間の競争が激化する中でも、韓国企業が萎縮せず技術開発に邁進している結果」とし、「韓国知的財産処は、不安定な対内環境の中でも、韓国企業がAI・二次電池などの未来産業の特許を基盤に危機を克服し、革新的な飛躍を遂げられるよう支援を惜しまない」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、李(イ)、半田(いずれも日本語可)
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195