知的財産ニュース 韓国知的財産処、発足日にWIPO事務総長とハイレベル会合開催
2025年10月2日
出所: 韓国知的財産処
- 知識財産処長のモク·ソンホ職務代理、WIPOダレン・タン事務局長とハイレベル会合を開催 -
- 韓国人ハイレベル進出、途上国支援など韓国知的財産処とWIPO間の協働強化策を議論 -
韓国知的財産処は10月1日(水)午後6時、ソウル新羅ホテル(ソウル中区)において、世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization, WIPO)ダレン・タン事務局長と会談し、グローバルな知的財産における協働強化に向けた多様な方策について協議したと発表した。
*WIPO(World Intellectual Property Organization): 国連傘下の15の専門機関の一つで、知的財産分野を統括する国際機関
タン事務総長は「韓国の『特許庁』が『知的財産処(Ministry of Intellectual Property, MOIP)』に昇格したことは、グローバル知的財産のエコシステムにとって、非常に意義深いこと」とし、「アジア最高の革新専門*を有する韓国知的財産関係者らと直接対話するため計画された今回の訪韓が、知的財産処の発足日に実現でき、個人的に光栄である」と述べた。
* WIPOが発表(9月16日)した、2025年グローバル・イノベーションインデックス(GII)において、韓国が世界139カ国のうち総合4位、アジア諸国のうち1位となった。
モク・ソンホ職務代理は、タン事務総長との二国間会合で、人工知能(AI)を活用した、知的財産行政サービスの先進化、開発途上国の知的財産能力の向上のための共同事業、韓国人のWIPOハイレベル進出拡大など、主要懸案について深く議論した。特に中小企業・青年・女性などへの支援拡大など、韓国が出資しているWIPO韓国信託基金(Korea Funds-in-Trust)の今後の運営方向を点検した。
モク・ソンホ職務代理は「知的財産処の発足初日に、WIPOの事務総長にお会いでき意義深い」とし「知的財産は創造と革新の結実であり、国の競争力を左右する中核エンジンとして、今後WIPOと共に知的財産が韓国の成長だけでなく、人類共同の繁栄に貢献できるよう最善を尽くす」と述べた。
一方、訪韓当日の10月1日に現代自動車と韓国コルマーを訪問したタン事務総長は、10月2日にSMエンターテインメントを訪問し、大韓弁理士会、韓国知識財産協会(KINPA)、韓国発明振興会、韓国特許戦略開発院、知的財産団体総連合会などの利害関係者との懇談会を進め、WIPOサービス利用顧客のニーズを収集し、発展方向を模索する。
また10月2日には、模倣品鑑定技術カンファレンスに出席し、革新成長のための知的財産保護の重要性と先制的かつ国際的な協力の必要性を主な内容とした基調講演を行う予定だ。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
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