知的財産ニュース 韓国特許庁、医療機器分野の特許競争力強化に向けた懇談会を実施

2025年9月15日
出所: 韓国特許庁

革新医療機器分野における特許競争力強化に向けて議論

韓国特許庁は9月10日水曜日、革新医療機器※分野の中小企業(株)リーヴスメド(京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市)を訪問し、特許競争力向上に向けた懇談会を開くと発表した。
※「医療機器法」第2条第1項に基づく医療機器のうち、人工知能(AI)、生命工学技術(BT)など先端技術が採用された医療機器であり「医療機器産業育成及び革新医療機器支援法」(2020年5月施行)第21条に基づき食品医薬品安全処長から指定を受けた医療機器

最近5年間(2020~2024)、医療機器の世界市場が年平均7.1%ずつ、国内市場では8.8%ずつ高く成長しており※、市場先取りのための特許競争力確保の重要性が高まっている。今回の現場訪問は革新医療機器の研究開発現場を訪ね、最新の技術動向を把握し、医療機器の特許競争力強化に向け産業界の意見を聴取し、高品質な特許審査サービスを提供するために行われる。
※「2024医療機器産業・特許動向の分析」(2025年7月韓国特許庁)

懇談会で同社は保有技術と製品を紹介し、特許庁は医療機器分野の特許出願を対象にする優先審査、腹腔鏡手術機器を含む医療機器分野における特許動向の分析結果など特許庁の知財支援政策を共有する考えだ。同社は手術治療機器分野で最近5年間(2020~2024)、国内特許出願153件と内国人の中で出願件数トップ※である。
※「2024医療機器産業・特許動向の分析」(2025年7月韓国特許庁)

特許庁の化学生命審査局長は「韓国は革新医療機器を中心に技術主権を確保し、世界市場をリードしていくと期待する」とし、「特許庁は今回の懇談会で議論された事案を審査実務に積極的に反映し、韓国企業の国際競争力強化を支援する」と述べた。

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