知的財産ニュース 韓国特許庁、ASEAN10か国と「知財シンポジウム」を開催

2025年9月2日
出所: 韓国特許庁

K‐ブランド保護に向けた模倣品流出防止技術の展示会も実施!

韓国特許庁は9月2日火曜日、ホテルナルソウル・エムギャラリー(ソウル市麻浦(マポ)区)にて「韓‐ASEAN※知的財産シンポジウム(学術討論会議)」を開催したと発表した。
※東南アジア諸国連合(ASEAN, Association of Southeast Asian Nations):ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム

シンポジウムは9月1日月曜日から3日水曜日までソウルで開催中の「第8回韓‐ASEAN特許庁長官会合」を機にASEAN加盟国特許庁を対象に韓国の知財政策を紹介し、企業、弁理士など韓国側参加者にASEANにおける知財制度、紛争解決制度およびASEANへの進出戦略などについて共有するために開かれた。

韓国のキム・ワンギ庁長は開会挨拶で、世界的に保護貿易主義が広がる中で韓国とASEANが市場拡大および多角化という共通の課題に直面しており、知財分野での緊密な協力は革新的な成長、技術取引・移転、公正な市場秩序などを両地域の市場でつくることで、共同の利益を生み出すことに寄与する点を強調した。

その後、Suon Vichea(カンボジア特許庁庁長)ASEAN知財協議会(AWGIPC※)議長による祝辞の次に、韓国の専門家から韓国における知財の活用・保護政策および事例の共有、ASEAN側からASEANにおける知財制度の説明、ホーチミン知財(IP)センター長からASEAN市場へ進出するための知財戦略について発表された。
※AWGIPC : ASEAN Working Group on Intellectual Property Cooperation

また、韓国企業が開発した模倣品流通防止技術を世界に拡散するための展示会が行われた。ASEANおよび韓国側の参加者を対象にホログラム、ウォーターマーク、正規品認証ラベルなど保安技術が採用された製品を展示し、情報通信技術と保安技術を連携させた企業マーケティング、流通管理などに活用するサービスのデモンストレーションが行われた。

キム・ワンギ庁長は「韓国とASEANの知財政策および制度について意見を交換することで、両側の相互理解を深めることができる有意義な場になった」とし、「ASEANに進出する韓国企業が有効な知財戦略を策定するように関連情報を共有していく」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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