知的財産ニュース 韓国特許庁、「2025やさしいアイデアコンテスト」授賞式を開催

2025年8月27日
出所: 韓国特許庁

国民のアイデアでより良い世の中をつくる!

韓国特許庁と財団法人美しい店(아름다운 가게、アルムダウンカゲ)が共催する「2025やさしアイデアコンテスト」(以下、「コンテスト」)の授賞式が8月27日水曜日、韓国知識財産センター(ソウル市江南区)にて開かれた。

今年のコンテストでは、財団法人美しい店のビュティフルフェロー事業※が運営する社会的企業3社(イークウォルテーブル、ソーシャルコア、コキリコンジャン)が示した3つの課題について今年6月から5週間、課題を解決するアイデアを募集した。
※持続可能な社会的経済エコシステムづくりに向け、財団法人美しい店がさまざまな分野で社会課題の解決に向けて取り組む若手ソーシャルイノベーションリーダーを選定して支援する

課題は、炭素を削減するコーヒーポップアップストアの広報、ボロギ(携帯用点字プリンター)の活用拡大など、炭素削減と社会的弱者向け支援というテーマであり、アイデア取引プラットフォームアイデア路外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにて募集した結果、今年計175件のアイデアが応募された。

<2025年やさしいアイデアコンテストの課題リスト>
提案企業 提案課題テーマ
イークウォルテーブル 人と人をつなげる「明日のコーヒー(炭素削減コーヒー)」のポップアップ・ストア
ソーシャルコア 「ボロギ(携帯用点字プリンター)」を活用するグループ活動プログラム
コキリコンジャン 鉄ねじを使わずにおもちゃの部品を組み立てる方式

今年7月から課題を出した企業を役員・従業員、関連分野の専門家などから評価や先行技術調査を行い、その結果、課題別に3件、計9件のアイデアが受賞作に選定された。

今年最優秀賞(特許庁長賞)は、ソーシャルコア社の課題について「点字コネクタース:指先でつくるわが街マップ」というアイデアを提案したキム・ハウン氏が受賞した。

優秀賞(アルムダウンカゲ理事長賞)はアガフォーユ(チーム)、イ・スンユ氏(個人)の2チームが受賞し、奨励賞(韓国発明振興会長賞)はテイクタイム(チーム)、キム・ユノ氏(個人)、P.PLANT(チーム)など計6チームが受賞した。

今回の授賞式では合計340万ウォンの賞金が授与され、最優秀賞は100万ウォン、優秀賞は60万ウォン、奨励賞は20万ウォンずつ授与される。

また、今回のコンテストで受賞したアイデアについては企業が将来活用する可能性を見据えてアイデアを購入する考えだ。

特許庁次長は「このコンテストで発表された創意的なアイデアが公共課題の解決や社会的企業の悩みの解決につながることを期待する」とし、「特許庁は国民のアイデアでさまざまな社会課題を解決するよう、政策面での支援を強化していく」と述べた。

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