知的財産ニュース 光復80年・発明の日60周年記念「独立と発明」企画展が開催
2025年6月30日
出所: 韓国特許庁
特許庁と大韓民国歴史博物館が発明と歴史の大事さを伝える!
韓国人特許権者第一号チョン・インホ先生の発明「馬の尾の毛で作った帽子」、米国特許出願第一号韓国人クォン・ドイン先生の発明「竹のカーテン」が大韓民国歴史博物館で展示される。韓国特許庁は、光復80年、および、発明の日60周年を記念して6月30日月曜日から8月31日日曜日まで、大韓民国歴史博物館(ソウル市鐘路(チョンノ)区)にて独立有功発明者を敬い、その業績を称えるために「独立と発明」企画展を開くと発表した。
今回の展示は今年5月15日、政府大田(テジョン)庁舎1階「発明人の殿堂」にて開幕され、発明を通して祖国の独立に献身されてきた独立発明者の話が多くの来場者の心を響かせて好評を受けた。より多くの国民にその思いを伝えるために、大韓民国歴史博物館での巡回展が企画された。
大韓民国歴史博物館は、韓国の近・現代歴史が一目でわかる、ソウルを代表する展示館で中心地の光化門(クァンファムン)に位置し、一年中多くの国内・外国人来場客が訪れる。今回の展示は、「発明」が単なる技術革新を図るツールを超えて、日本統治時代において独立運動の手段として活用されたことを振り返り、歴史と発明を結びつく新しい観点を来場客に提示するという意味がある。
展示で紹介する人物は、「馬の尾の毛で作った帽子」を発明して韓国人初の特許権者になったチョン・インホ先生、ハワイで発明した「竹のカーテン」で事業を興し、そこから集めた資金で独立運動を支援したクォン・ドイン先生、もち米飴を開発したカン・ヨンスン先生、生活の中で発明と文章で朝鮮の独立を叫び続けてきたチャン・ヨンソン先生、釣台を発明したパク・ヨンロ先生など、独立有功発明者5名である。展示では先祖の歩みと主要発明品が紹介され、その当時の歴史がわかる貴重な場になると思われる。
キム・ワンギ特許庁長は「光復80年、および、発明の日60周年を迎える今年、今回の展示は発明という創意的な活動が独立運動という歴史とどのように深く結びついているのかがわかる、非常に意義のある企画だと思う」とし、「多くの来場客が過去を振り返り、未来を想像する大事な体験の場になることを期待する」と述べた。
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