知的財産ニュース ニース国際分類第13版を公開(2026年採用)

2025年6月25日
出所: 韓国特許庁

「衣類の洗濯および奪取用スチームキャビネット」など韓国企業が市場をリードする商品名称が多く承認された

韓国企業が発明して新しい市場を開拓した衣類管理機分野が「衣類の洗濯および奪取用スチームキャビネット」という商品名称で採択され、世界知的所有権機関(WIPO※)ウェブサイトにて世界のユーザーに公開された。
※WIPO:World Intellectual Property Organization

韓国特許庁は、上記の内容を盛り込んだ「ニース国際分類第13版」が「第35回ニース同盟専門家会合」(2025年4月~5月)での結果を反映して確定(2025年6月)され、来年1月1日から採用すると発表した。

商標登録出願時に出願人は商標を使用する商品または役務に該当する「類」を選び、正確な名称を記載する必要があり、これは商標権の権利範囲を決める重要な判断基準になる。このような商品分類は最新の技術動向や産業変化を反映して改正され、WIPOが「ニース国際分類」という共通の基準を定めている。
※ニース国際分類:ニース協定に基づく、商品および役務に関する国際分類であり、標章を登録する際に使われる(加盟国:93か国、韓国は1999年加盟)

今回の主な改正事項は、9類の分類を簡素化するために、眼鏡・コンタクトレンズ・サングラスは視力補正及び目の健康保護機能であることから医療機器(10類)に、消防車や救命ボートなど救助・避難用船舶および車両は移動手段であることから輸送機械機器具(12類)にそれぞれ9類から変更された。

韓国が提案した案件が承認された点も注目を受けている。「スタイラー」(LG電子)、「エアドレッサー」(サムスン電子)といったモデルで広く知られている衣類の洗濯および奪取用スチームキャビネットは、韓国企業が発明して世界市場をリードする製品であり、今回の会合で公式な商品名称として認定された。これにより、韓国企業の海外出願がより円滑になり、ユーザーの利便性が高まる効果が期待される。

ほかにも、一つのドラム式洗濯機に洗濯と乾燥の二つの機能を採用した最新技術の「乾燥兼用洗濯機」をはじめ、「歯科用ホワイトニング機器、ロボット式窓掃除機」など計11の商品名称が承認され、韓国で新しく開発した商品が国際分類体系に反映される成果を上げた。

特許庁の商標デザイン審査局長は「急変する産業構造や技術発展に伴い、国際分類体系も改善を重ねている」とし、「今後も特許庁は韓国企業が開発した新商品が多くの国で円滑に商標登録され、国際競争力を高めることができるよう引き続き支援する考えだ」と述べた。

今回の改正ニース商品分類は、WIPOウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにて確認できる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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