知的財産ニュース 韓国特許庁、「ENVEX2025」にて知財相談サービスを提供

企業の展示ブースを審査官が訪れる特許相談サービスを実施

韓国特許庁は、6月11日水曜日から13日金曜日までCOEX（ソウル市江南区）にて開かれる国際環境産業技術＆グリーンエネルギー展（ENVEX※2025）において「知的財産相談ブース」を運営し、展示会に参加した企業を対象に「訪れる特許相談サービス」を提供する予定だ。
※ENVEX:　Environmental Exhibition（韓国環境保全院主管）

今年で46回目を迎えるENVEXは、毎年約280社の国内外の環境技術専門企業が参加し、4万人以上の来客が集まる韓国最大規模の環境産業展示会である。特許庁は2020年から毎年、ENVEXで知財相談ブースを運営しており、環境技術企業を対象に知財支援や苦情解決のための相談サービスを提供してきた。

今回のENVEXで特許庁は、これまでの相談ブースの運営のほかにも、事前に申し込んだ企業を対象に審査官が企業の展示ブースに訪れ、その企業が出願中の特許について面接を行い、企業の類型に応じて受けられる出願人サポート制度について紹介するなど、「訪れる特許相談サービス」を実施する考えだ。

今回の特許相談サービスにより、審査官は企業が有するコア技術を現場で詳しく把握することができる一方、企業は特許審査手続きや基準について明確に理解することで経済的価値が高く安定的な権利である「名品特許」の創出に大きく寄与できると思われる。

特許庁の化学生命審査局長は「カーボンニュートラルと新成長を支えるエンジンの確保という重大な課題がある中で、環境産業は国の競争力を左右する重要分野として成長している」とし、「特許庁はこのような世界情勢の中で韓国企業が競争力を高め、持続可能な技術革新をけん引するよう、持続的かつ積極的に産業現場と意思疎通を図ることで名品特許の創出に取り組む」と述べた。