知的財産ニュース 韓国特許庁、「2025やさしいアイデアコンテスト」を開催
2025年6月2日
出所: 韓国特許庁
特許庁のアイデア取引プラットフォーム「アイデア路」にて社会課題の解決策を募集
韓国特許庁と財団法人美しい店(아름다운 가게、アルムダウンカゲ)は6月2日月曜日から7月7日月曜日まで「2025やさしアイデアコンテスト」(以下、「コンテスト」)を実施し、創意力のあるアイデアを募集すると発表した。
今年のコンテストでは、財団法人美しい店が持続可能な社会的経済エコシステムづくりに向け支援するビュティフルフェロー事業※が運営する社会的企業3社(イークウォルテーブル、ソーシャルコア、コキリコンジャン)が抱えている課題をテーマに示した。
※財団法人美しい店が運営する事業で、さまざまな分野で社会課題の解決に向けて取り組む若手ソーシャルイノベーションリーダーを選定して支援する
イークウォルテーブルは「人と人をつなげる『明日のコーヒー』のポップアップ・ストア」、ソーシャルコアは「ボロギ(携帯用点字プリンター)を活用するグループ活動プログラム」、コキリコンジャンは「鉄ねじを使わずにおもちゃの部品を組み立てる方式」をテーマにアイデアを募集する。
韓国国民誰もが参加でき、特許庁のアイデア取引プラットフォームアイデア路にて募集する。
提案されたアイデアを審査して課題テーマごとに3チーム、合計9チームの本選進出者を決める。
課題の特徴によって本選に進出したアイデアについて高度化・具体化の支援※プログラムを提供し、最終審査を経て8月に授賞式を開く予定だ。
※(例)イークウォルテーブルの課題:外部専門家によるメンタリング支援、ソーシャルコアの課題:SNS上のPR費用の支援、コキリコンジャンの課題:試作品製作費用の支援
受賞者9チーム(個人・団体)には特許庁長賞、美しい店理事長賞、韓国発明振興会長賞が授与され、そのうち優秀なアイデアについてはアイデアの提案者から購入して企業が活用する計画だ。
美しい店理事長は「このコンテストは、ひとり一人の創造力豊かで温かい心がより良い社会をつくる大切な資産になることを見せる大会だと思う」とし、「今後も同大会をより発展させて社会問題の解決に大きく寄与してほしい」と述べた。
特許庁次長は「このコンテストは、社会的企業や国民が一緒に公共課題の解決策を探る特別な場になる」とし、「特許庁は多くの国民から集めたひらめくアイデアが社会課題の解決につながるよう引き続き支援していく」と述べた。
コンテストの詳細については、韓国発明振興会(電話:02-3459-2809、2728)、または、アイデア路にて確認できる。
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