知的財産ニュース 今年の女性発明王、農業用殺虫剤の組成物を研究したソ・ユンギョン氏が受賞

2025年5月26日
出所: 韓国特許庁

「2025女性発明王EXPO」が成功裏に閉幕

農業会社(株)シェアグリーンのソ・ユンギョン代表が「農業用殺虫剤の組成物」技術で、第18回大韓民国世界女性発明大会で最優秀賞(グランプリ)を受賞して今年の女性発明王に選ばれた。

韓国特許庁が主催し、韓国女性発明協会が主管する世界女性発明大会(KINTEX、5月22日~24日開催)に16か国から計445点の発明が出品され、このうち最優秀賞(グランプリ1点)、優秀賞(セミグランプリ5点)、特別賞44点など50点が受賞した。

このうちソ代表は、人と植物にやさしい「農業用殺虫剤の組成物」技術で最優秀賞(グランプリ)を受賞して今年の女性発明王となった。農学博士のソ代表は子どもの頃、お母さんが運営していた花園の仕事を手伝いながら植物と害虫に興味を持ち始めた。これがきっかけになって人と環境にやさしい植物性農薬の開発に取り掛かり、アブラムシ、オンシツコナジラミなど5種の害虫を有効に駆除し、使用者の時間やコストの負担を減らせる製品を開発した。

優秀賞(セミグランプリ)は、ジュ・ヒョンギョン氏((株)LTS)の学習・業務環境を改善する建築用パネル、パク・ジヒョン氏(ガルSOL)の螺旋形フレキシブルホースを利用したポンプ、Urtnasan Uranzaya氏(モンゴル)の半袖ラウンドネックカシミアセーターコレクション、Aina Amalia Putri氏(インドネシア)の女性健康モニタリングpHセンサーパッド、Ting Fang氏(中国)の生体工学手法を利用した手の力-触覚センサーが受賞した。

特許庁の産業財産政策局長は「女性発明王EXPOはさまざまな分野で活躍する女性発明家を紹介し、彼女たちの成長を支える意義のあるイベントだ」とし、「今後も女性発明品の優秀性を広く知らせ、女性の経済活動への参加を促す目的で手厚く支援していく」と述べた。

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