知的財産ニュース 韓国特許庁、特許でK-ヘルスケアの世界進出を支える

2025年5月23日
出所: 韓国特許庁

デジタルヘルスケア企業(株)エバーエックスを訪問

韓国特許庁は5月23日金曜日、デジタルヘルスケア専門企業(株)エバーエックス(ソウル市江南区)を訪問し、海外市場で知財を基盤に競争力を確保する方策について議論した。今回の企業訪問は、知財を主な成長エンジンとして技術開発や海外市場への進出を図るスタートアップと意見交換し、知財基盤の研究開発や事業化戦略の策定において実効性のある政策支援の方向を探るために行われた。

懇談会では特許庁が行っている「特許路R&D支援※」、「特許/K-ブランドの紛争対応戦略の支援※※」など主な政策の成果を振り返り、知財権の確保や活用に関して企業側からの相談や悩み、制度の改善点について話し合った。
※(特許路R&D)特許など知財権情報を研究開発の材料として開発の初期段階から国内・海外の特許動向、海外企業の特許などを分析することで、コア特許を確保する方向で研究開発の戦略を支援
※※(特許/K-ブランド紛争対応戦略の支援)中小・中堅企業を対象に海外における特許・商標・意匠の紛争に対応するためのオーダーメイド型戦略を提供

同社は2019年設立したデジタルヘルスケア分野のソフトウェア企業であり、人工知能(AI)を活用した筋骨格モデルの分析やリハビリテーション・ソリューション「Mora」を開発し、海外市場で高い評価を受けている。特許路R&D、紛争対応の戦略など知財情報の分析を基に戦略的な研究開発や紛争予防モデルの確立を行い、事業の初期段階から技術保護と事業拡大の両方を実現する先進的な知財活用モデルを構築した。

特許庁長は「革新的な企業の成長や海外進出を図るために強い知財を保護し、戦略的に活用することは非常に大事である」とし、「多くのスタートアップが知財を積極的に活用して持続的な成長を図り、海外市場でも成果を上げられるよう手厚く支援する」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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