知的財産ニュース 韓国特許庁、「第15期IPマイスタープログラム」の参加者を募集

2025年5月12日
出所: 韓国特許庁

産業現場の課題をきらめくアイデアで生徒自ら解決する!

特性化高校・マイスター高校の生徒が産業現場の悩みや課題を解決するアイデアを自ら提案し、特許出願や事業化までをも経験できる教育プログラムがスタートする。

韓国特許庁は、教育部・中小ベンチャー企業部と共に5月12日月曜日から30日金曜日まで特性化高校・マイスター高校の生徒を対象に知財の創出や活用を支援する「第15期知的財産(IP)マイスタープログラム※」の参加者を募集すると発表した。
※職業高校(特性化高校・マイスター高校)の生徒がアイデアの提案から高度化、権利化、試作品の製作、技術移転までのすべてのプロセスを自ら体験し学ぶことができる教育事業で、2011年から教育部・中小ベンチャー企業部と連携して毎年実施

参加を希望する生徒は2人~3人からなるチームをつくり、発明教育ポータル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにアイデアの提案書を提出して応募する。

募集分野は、日常生活のあらゆるアイデアを提案する「自由課題」と企業が示した産業現場の課題への解決策を提案する「テーマ課題」など計4つの分野である。とりわけ、テーマ課題には、(株)ソヨンイファ(自動車部品分野)、韓国馬事会、グリーンコーディング(株)(IT・情報関連教育業)など33の企業や公共機関が参加し、産業界と連携する経験を積むことができる。
※IPマイスタープログラム10期の受賞者が立ち上げた企業で、今年初めて課題を提案する企業として参加

知財専門家と課題を提案した企業などが審査を行い、選定された60チームのアイデアについては特許出願のために弁理士から相談を支援する。その後、そのアイデアの中で受賞作が決められ(10月)、試作品の製作、アイデアの権利化や技術移転(10月~12月)などを支援する。最高賞の教育部長官賞を受賞する2チームには海外研修(2026年1月)の機会を与える。

同プログラムはこれまで計14回行われ、応募作の累計13,500件のアイデアの中で818件が特許出願(登録562件)され、143件は企業に技術移転するなど成果を上げている。

特許庁の産業財産政策局長は「生徒らが日常生活や産業現場の課題を自ら解決し、特許出願や技術移転のプロセスを経験することは知財能力を備えた重要人材として成長する上で大きく役に立つと思う。多くの方々の関心や参加を期待する」と述べた。

詳細については発明教育ポータル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、または、韓国発明振興会(電話:02-3459-2771)にて確認できる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、李(イ)、半田(いずれも日本語可)
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195