知的財産ニュース 国際知識財産研修院、発明の日60周年を迎えて青少年向けAI活用発明教育を実施

2025年5月7日
出所: 韓国特許庁

AIやロボットなど先端技術に親しむ教育の場を広げる

韓国特許庁の国際知識財産研修院は、発明の日(5月19日)60周年を迎え、青少年を対象にさまざまな創意発明教育(5月7日から28日まで)を行うと発表した。

今回の教育は、発明の日60周年を迎えて青少年たちに韓国の企業や発明家が積み重ねてきた技術革新の歴史を紹介し、人工知能(AI)といった新技術を活用して創意的な問題解決の方法を教えることで、未来の発明家への夢を育む機会を提供するためである。

教育は事前申し込みを受け付けた国内5つの学校※を対象に行われ、国際知識財産研修院(大田市儒城(ユソン)区)にて行われる2泊3日の合宿コースと、学校に訪問して行う1日体験コースにわけて実施する。
※新光(シングァン)中学校(光州(クァンジュ))、金塘(クムダン)中学校(光州(クァンジュ))、錦山東(クムサンドン)中学校(忠南(チュンナム))、鷄龍(ケリョン)デシル小学校(忠南(チュンナム))、成德(ソンドク)中学校(忠南・大田(テジョン))

教育の内容は、「発明の基礎と理解」など基礎講座では韓国の企業がこの60年間発明して特許権を取得している製品などを紹介して発明への関心や誇りを高める。また、「人工知能を活用した融合発明品の製作実習」、「スパイクプライムロボットを活用するコーディング」など体験中心の授業を行い、AIやロボットといった先端技術に親しんでもらう。

特許庁の国際知識財産研修院長は「この60年間、韓国の産業発展はベビーブーマー世代が遂げてきた教育の成果だと思う」とし、「研修院は融合知識と創意力を基にこれからの60年を担う未来世代の発明家を育てるために取り組んでいく」と述べた。

同研修院が行う青少年向け創意発明教育プログラムは、毎年、国内の学校から申請を受けて実施しており、ほかにも国家発明人材館で運営している見学プログラムでは発明体験室、VR体験、創意発明体験館などさまざまな発明体験施設を利用できる。詳細については国際知識財産研修院ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにて確認できる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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