知的財産ニュース 韓国特許庁、6つの傘下機関と共に「特許庁清廉協議体」を発足
2025年4月25日
出所: 韓国特許庁
「清廉は登録、腐敗は拒絶」、知財分野での清廉文化づくりに取り組む
韓国特許庁は4月24日木曜日、韓国特許技術振興院ソウル支社(ソウル市麻浦(マポ)区)にて「特許庁清廉協議体」を立ち上げ、知財分野の全般にわたり清廉文化づくりに向けた活動を始めた。
清廉な行政サービスの有功者への表彰、機関長懇談会など協力強化へ
今回の発足式は、特許庁と6つの傘下機関の協力のもと、機関間で清廉文化づくりに向けた政策を共有し連携を強化するために行われ、キム・ワンギ特許庁長をはじめ、韓国発明振興会、韓国特許情報院、韓国知的財産研究員、韓国特許戦略開発院、韓国知的財産保護院、韓国特許技術振興院など傘下機関の長と監査室長などが参加した。
特許庁長は、昨年「特許庁参加機関の腐敗行為防止に向けた施策評価」において最優秀機関に選ばれた韓国特許戦略開発院を励まし、清廉な行政サービスを行った優秀実務者に表彰を授与した。懇談会では腐敗行為が発生しやすい分野を中心に実質的な改善策について踏み込んだ議論を行った。
清廉リーダーと清廉活動家からなる協議体、政策の実行力を高める
特許庁清廉協議体は、特許庁長と傘下機関長からなる「清廉リーダーグループ」と、各機関で清廉文化づくりを担当する部署長からなる「清廉活動家グループ」に分けて運営される。これにより、これまで機関ごとに分かれていた清廉政策を統合して運営することで、政策全体の実行力を一層強化する計画だ。
今後、協議体は定期会議、共同キャンペーン、政策連携プログラムなどを開き、清廉文化を組織の内外で拡散させ、制度として定着させることに取り組む計画だ。
スローガン公募でコンセンサスを図る…外部からの協力も高める
特許庁は協議体の発足に先立ち、庁内で職員全員を対象に清廉文化づくりに向けたスローガンを公募した。最終案から投票を行い、「清廉は登録、腐敗は拒絶」というスローガンが選ばれた。これには特許庁ならではの役割と価値が盛り込まれ、今後、庁内の教育や国民向けコミュニケーションの活動に幅広く活用していく考えだ。
また、特許庁は外部専門家からなる「清廉オンブズマン」を運営し、国民の目線から政策を振り返り、アドバイスを受ける体系を強化している。今後も特許庁は、庁内での取り組みと外部からの協力を並行する形で、国民に共感してもらえる清廉な知財行政を引き続き実践していく方針だ。
特許庁長は「清廉は国民が公共機関に期待する最も本質的な価値であり、政策の信頼性や需要度を左右する重要な要素である」と強調し、「今回、清廉協議体を立ち上げることで、知財分野の全般にわたって清廉文化を体系的に拡散し、傘下機関と共に公正かつ透明な行政サービスを積極的に実現していく」と意志を表した。
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