知的財産ニュース 韓国特許庁特別司法警察、ECサイト上のデザイン侵害・模倣品根絶に向けたモニタリングに着手
2025年4月11日
出所: 韓国特許庁
デザインを盗用した模倣品、特許庁がオンライン上で取り締まる
韓国特許庁の特別司法警察は4月から11月まで、ECサイト上のデザイン侵害および模倣品の根絶に向け集中的なモニタリング活動を行うと発表した。
モニタリングは、最近、ブランドのロゴや商標を隠して意匠権を侵害する製品の流通が増えている中、意匠権者の保護や消費者の混同の防止、意匠権侵害犯罪への認識を図る趣旨である。
特別司法警察は、主要ECサイトを中心にデザイン侵害や模倣品を集中的にモニタリングする計画だ。侵害の程度が比較的に深刻でない場合は警告や販売投稿の削除などの措置を取り、厳重な場合には刑事処罰につながる可能性を考えて捜査と連携する計画だ。
そのために4月11日金曜日、韓国知識財産センター(ソウル市江南区)にて主要ECサイトの関係者と懇談会を開き、デザイン侵害関連投稿への削除措置など協力を強化していくことで合意した。今後はより多くのプラットフォームを対象に含めるために持続的に協力を拡大していく方針だ。
特許庁は昨年、積極的な行政活動の一環としてECプラットフォーム「クーパン」と協力してデザイン侵害製品の販売投稿31件に対し削除措置を取った。
特許庁の産業財産保護協力局長は「最近、模倣品の販売行為が商標法違反に当たらないように工夫してデザインだけを模倣する手法を取っていることが多い」とし、「デザインを模倣する行為も当然犯罪となり、特許庁は意匠権侵害の犯罪の根絶に向けて引き続き努力する」と述べた。
意匠など意匠権の侵害に関する相談や通報は、通報窓口(電話:1666-6464)、または、知財侵害ワンストップ通報相談センター
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