知的財産ニュース 韓国特許庁、輸出に取り組むデジタルツイン開発の中小企業を訪問
2025年4月3日
出所: 韓国特許庁
デジタルツイン技術をリードする中小企業e8ight(株)と懇談会を実施
韓国特許庁は4月3日木曜日、「グローバルIPスター企業育成※」事業の支援を受けた輸出企業e8ight(株)(ソウル市松坡(ソンパ)区)を訪問し、懇談会を開いたと発表した。
※グローバルIPスター企業育成:海外進出時の特許戦略の支援、製品・包装のデザイン開発、非英語圏向けブランド開発などを支援して中小企業のグローバル市場進出を支援
懇談会は、特許庁が支援する海外進出支援事業の成果を振り返り、デジタルツイン※分野の企業が輸出時に経験する困難などを把握して、企業側の意見を今後の政策や支援事業に反映する目的である。
※デジタルツイン:現実世界にある「モノ」を仮想空間に同じく再現することで、現実世界で起こりうる課題を予測しそれに応じた解決策を探るシミュレーションシステム
同社は、スマートシティ、災害予防、自動走行などさまざまな分野で現実世界のデータを仮想空間に替えて精密かつ効率な管理を実現するシミュレーション技術を持っている。同社は、特許庁が行う「グローバルIPスター企業」の支援対象に選ばれ(2022年~2024年)、ライバル会社の技術の分析や特許登録への支援を受けて国内外で技術を保護する基盤をつくった。
特許庁長は「デジタルツイン技術は、人工知能とクラウドなど先端技術と融合することでさまざまな産業に活用できる無限のポテンシャルを持つ革新的な分野だと思う」とし、「特許庁は海外市場に挑戦する技術が知財をより有効活用して世界市場をリードする競争力を確保できるよう支援を強化していく」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
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