知的財産ニュース 韓国特許庁、知財を生かしたKフードブームに向け「トッポッキ」輸出リード企業を訪問
2025年3月27日
出所: 韓国特許庁
知財で世界進出へ!K-フード企業と意見交換を実施
韓国特許庁は3月27日木曜日、「グローバルIPスター企業の育成」の支援を受けた食品メーカー(株)ヨンプン(大邱(テグ)市達西(タルソ)区所在)を訪問し、懇談会を開くと発表した。
今回の企業訪問は、知財を活用して「トッポッキ」など韓国伝統料理を海外に輸出する企業の意見を取り入れ、中小企業向け海外進出支援事業※に反映するためである。
※グローバルIPスター企業の育成:海外進出時の特許戦略の支援、製品・包装のデザインの開発、非英語圏向けブランド開発などを提供し、中小企業のグローバル市場への進出を支援
同社は、常温で長期保存が可能なトッポッキのミールキットを開発した企業であり、特許技術を基に世界108か国に進出し、さまざまな分野へとビジネスを展開している。同社のチョ・ジェゴン代表理事は、技術革新とブランド価値の創出を基に、K-フードの輸出を率いってきた業績が評価され、2024年「誇らしい中小企業家」に選ばれた。
同社は、大邱(テグ)知識財産センターが行う「グローバルIPスター企業」事業の参加企業に選ばれ、各国市場のニーズに応じたブランドや包装デザインの開発など支援を受けた。同事業からの支援後、海外競争力を高め輸出額が増加し、事業参加期間中(2022年~2024年)売上高が47%(136億ウォン)増加※した。
※売上高(2021年)306億ウォン→(2024年)452億ウォン
特許庁長は「K-フードはグローバル市場で影響力が大きくなっている主要産業であり、今後の韓国の国家競争力とブランド価値を高めるカギになると思う」とし、「今後も特許庁は多くの企業が海外市場でより強い競争力を確保できるよう、関係機関と協力してさまざまな支援を強化していく」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
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