知的財産ニュース 韓国特許庁、オンラインファッションコーマス(株)ムシンサと懇談会を実施

2025年3月21日
出所: 韓国特許庁

不正競争行為の根絶や出店ブランドの海外進出への支援に向けて意見を交わす

韓国特許庁は3月21日金曜日、オンラインファッションコーマス(株)ムシンサ(ソウル市城東(ソンドン)区所在)を訪問し、同社とアパレル業界の出店者※と懇談会を開く。
※(株)RIAD、(株)セブンツリー、(株)ビッグツリーコーポレーション

懇談会では、最近、アパレル業界で問題となっている繊維の混用率をめぐる不正競争行為について議論し、出店業者向け海外進出への支援策を探るために行われた。特許庁はK-ブランドの模倣品や不正競争行為の根絶、海外進出を支援する特許庁の政策について紹介し、業界関係者から知財権をめぐる意見や悩みを聞く考えだ。

<特許庁の主な制度・政策>
◇(不正競争行為に関する行政調査)不正競争防止法第2条第1号に基づく不正競争行為
 (商品/営業主体の混同行為など)に関する行政調査および是正措置(勧告/命令)
 ※2017年12月~2024年12月時点、受け付けた917件のうち、765件対応済み(84%)
◇(Kブランドの紛争対応への支援)海外で発生するK-ブランドの模倣品の流通および商標の冒認出願による被害
 へのモニタリング・対応戦略を提供
 ※(支援対象)海外進出(予定)の韓国企業

(株)ムシンサは、2001年オンライン上のファッションコミュニティでスタートし、今は韓国を代表するファッションプラットフォームへと成長した企業であり、約8,000社の企業・業者が出店している。最近はK-アパレルブランドの海外進出を支援するために、プラットフォーム上の安全な取引政策を強化し、出店業者の知財権を保護するためにさまざまな取り組みをしている。

特許庁の産業財産保護協力局長は「不正競争行為は韓国アパレル産業全体のイメージや信頼にダメージを与えるだけではなく、その被害は消費者のほかにも韓国企業の海外進出にも及ぼしている」とし、「不正競争行為の根絶や海外市場でのK-ブランドの定着に向けて特許庁が積極的に支えていく」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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