知的財産ニュース 韓国特許庁、韓国電力公社電力研究院を訪問

2025年3月19日
出所: 韓国特許庁

電力技術の高度化を図り、輸出競争力の強化を支える

韓国特許庁は3月19日水曜日、韓国電力公社電力研究院(大田(テジョン)市儒城(ユソン)区所在)を訪問し、韓国の電力産業における知財競争力の強化に向けた懇談会を開くと発表した。

最近、カーボンニュートラルや人工知能(AI)活用のデータセンターの構築などにより、先端産業において電力需要が急増していることに応じて電力市場が拡大している。とりわけ、再生可能エネルギーの長距離送電に使われる高圧直流送電(HVDC)※技術へのニーズが高まっていることを受けて、高圧電力ケーブルなど電力機材が韓国の主な輸出品として浮上している。
※HVDC(High Voltage Direct Current):電力半導体の素子を利用して交流を直流に変換して送電する高圧直流送電技術

懇談会では、HVDCを含む電力機材分野の技術に関する産業動向や知財権の悩みなど現場の声を聞くために設けられた。特許庁は、HVDC技術の運営・政策の現況、電力機材分野の技術開発や特許動向などについて共有し、電力分野で「名品特許」を生み出せるための方策や韓国電力が有する特許の効率的な事業化の方策についても意見を交わす考えだ。

特許庁の電気通信審査局長は「最近、韓国で電力機材の輸出が急増しており、電力産業分野の輸出競争力の強化に向けて特許に基づいた技術の高度化へのニーズが高まっている。このような背景から産業現場と積極的なコミュニケーションを図ることで、韓国の電力産業の知財競争力の強化に取り組んでいく」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、李(イ)、半田(いずれも日本語可)
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195