知的財産ニュース 韓国特許庁、「グローバルIPスター企業育成事業」を通じて輸出成果を上げた中小企業を訪問
2025年2月21日
出所: 韓国特許庁
海外での権利取得により輸出、売上高の増加を実現した韓国唯一の気体分離膜メーカーを訪問
韓国特許庁は2月21日金曜日、韓国唯一の気体分離膜メーカー※である(株)エアーレイン(忠清北道清州市所在)を訪問し、産業現場から意見を聞いた。今回の企業訪問は、特許庁が支援するグローバルIPスター企業育成事業の成果を振り返り、企業から要望や相談を聞くために行われた。
※気体を分類・量産する技術を保有
同事業は、3年間にかけて海外権利化、特許戦略の策定など海外市場の状況に応じた知財総合サービスを提供することで、韓国の中小企業の安定的な海外進出を支援するものである。昨年支援した819社のうち84.7%を占める694社が輸出に成功したか、輸出規模を拡大しており、輸出額も支援を受ける前より4.3%増加した。
同社は、気体の中で特定の成分のみを回収する技術により排気ガスの炭素を削減し、最終処分場で発生するバイオガスの精製、燃料タンクなどの爆発を防止する窒素を大気中で回収する製品を開発した。2020年から世界的に話題となっているESG経営に基づき戦略を立てた気体分離膜の製造技術が高く評価され、国内外から大規模の発注や資金の投資を受けた。同事業から支援を受けた初年の2023年には海外で特許権を取得し、2024年には海外市場での事業拡大戦略を確立した。その結果、輸出は149%、売上高は105%増加する成果を上げた。
特許庁長は「中小企業にとって輸出成功のカギとなるのは知財だと思う」とし、「特許庁は中小企業がコア技術を権利化して世界的に強い企業として成長できるよう支援を拡大する」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、李(イ)、半田(いずれも日本語可)
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