知的財産ニュース 韓国特許庁、伝統市場の共同商標の開発支援事業」の成果共有会を実施

2025年1月21日
出所: 韓国特許庁

市場商人への支援事業により伝統市場に活気を取り戻す

韓国特許庁は1月21日火曜日、昨年の大雪による被害を受けた儀旺(ウィワン)トッケビ市場(京畿道(キョンギド)儀旺(ウィワン)市所在)を訪問して小規模事業者の苦労を労い、懇談会を開いて「伝統市場の共同商標の開発支援事業」の成果を共有し、意見交換を行った。

儀旺トッケビ市場は、2023年特許庁が行った伝統市場の共同商標を開発する支援事業に参加し、トッケビ(鬼)の角と棍棒の形を利用したハンブル文字にポイントカラーを入れた「ここ、ピッタリ(ヨギ、トゥクタク=『今、すぐ、ここでピッタリの物を全て手に入れられる市場』という意味)儀旺トッケビ市場」という新しい商標と、「可愛らしい鬼のマスクをかぶっている、温かい心のお隣さん」を面白く表現したキャラクターを制作して関連商標権を10件取得した。登録した商標を活用して市場のあらゆるところに設置されていた古い看板などを替えて活気のある雰囲気に改善し、地域の住民だけではなく、儀旺鉄道特区と旺松(ワンソン)湖を訪れる観光客の流入を促した。

特許庁の支援を受ける前のブランド名「ケビレール」とキャラクターのイメージ、支援後のブランド名「ここピッタリ、ウィワントッケビ市場」とキャラクターのイメージ

伝統市場の共同商標の開発支援事業は、伝統市場の商人らが自ら参加して伝統市場の特徴を反映した共同商標とキャラクターを開発する事業で、2022年から始まり毎年伝統市場20か所を選んで計500件の商標権と意匠権の出願を支援している。

今回の懇談会には、商人会長など約10名の市場商人会の関係者が参加した。商人会長は「市場の商人らが自ら参加して制作したキャラクターであるだけにその結果にとても満足している」とし、「今後もPRやマーケティングの面においてより手厚く支援してほしい」と述べた。

特許庁長は「儀旺トッケビ市場の例からみた革新的な変化は、ほかの伝統市場にも良い参考になると思う」とし、「個人事業者と伝統市場の競争力を高めるために持続的に支援していく」と述べた。

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