知的財産ニュース 2025年度韓国特許庁の予算7,058億ウォン確定
2024年12月16日
出所: 韓国特許庁
高品質の審査、特許ビッグデータの活用、知財金融、輸出企業向け紛争対応などに取り組む
韓国特許庁は2025年度予算が今年度比41億ウォン(+0.6%)増え7,058億ウォンに確定したと発表した。
※特許庁の予算:(2024年)7,017億ウォン→(2025年)7,058億ウォン(+41億ウォン)
来年度の予算のうち、知的財産の創出・保護・活用などに使われる主な事業費は今年度より6億ウォン増えた3,653億ウォンが編成された。
※主要事業費:(2024年)3,647億ウォン→(2025年)3,653億ウォン(+6億ウォン)
来年度の集中投資分野には、AI基盤の高品質審査サービスの提供※、特許ビッグデータの活用強化※※、知的財産金融の活性化および創業・成長への支援※※※、輸出企業向け知財権紛争対応力の強化※※※※などが挙げられた。
※AI基盤審査支援システム用学習データの構築:(2025年)28億ウォン(新規)
※※国家R&D特許動向の深層分析:(2025年)387億ウォン(+19億ウォン)
IP R&D戦略支援:(2024年)368億ウォン→(2025年)387億ウォン(+19億ウォ
ン)
特許データ基盤経済安保体系の構築:(2025年)32億ウォン(新規)
※※※IP価値評価の支援:(2024年)118億ウォン→(2025年)136億ウォン(+18億ウォ
ン)
IP活用創業・成長の支援:(2024年)93億ウォン→(2025年)113億ウォン(+20
億ウォン)
※※※※輸出企業向けIPリスクへの対応力強化:(2025年)26億ウォン(新規)
AI基盤模倣品対策:(2025年)7億ウォン(新規)
K-ブランド紛争対応の支援(2024年)68億ウォン→(2025年)75億ウォン(+
7億ウォン)
特許庁は、AI基盤の特許検索など特許行政のスマート化を図り、迅速かつ正確な審査サービスを提供し、国家R&D企画などに特許ビッグデータの活用を強化する計画だ。また、革新型中小企業が知財を基に事業資金を円滑に調達できるよう知財金融への支援を拡大する一方、輸出企業を対象に知財権紛争を予防するために進出国の環境に応じた紛争対応戦略を支援する。
特許庁は、年末まで2025年度事業計画を策定するなど事業推進に必要な手続きを速やかに行い、来年初旬から迅速に財政執行を進める考えだ。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
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