知的財産ニュース 韓国特許庁商標警察、「2024国際知的財産犯罪捜査官学校(IIPCIC)功労表彰」を受賞
2024年9月26日
出所: 韓国特許庁
商標警察の優秀な取締の成果と知財権保護に向けた取り組みが評価された
韓国特許庁は9月25日水曜日、キュラソー・ウィレムスタット市で国際刑事警察機構※の主催に開かれた「第17回国際法執行知的財産犯罪会議」において商標特別司法警察課(以下、「商標警察」)が「2024IIPCIC(国際知的財産犯罪捜査官学院)功労表彰」を始めて受賞したと発表した。
※インターポール(INTERPOL、国際刑事警察機構)は、国際犯罪の予防と対応を目的に必要な資料や情報を共有し、犯人の逮捕および引渡し相互協力する政府間国際機構
「国際知的財産犯罪捜査官学院(IIPCIC)」は、インターポールが2014年から運営しているオンライン上の知的財産犯罪の捜査教育で、毎年「国際法執行知的財産犯罪会議」において功労表彰(Commendation of Merit)と専門職務賞(Professional Service Award)を授与する。功労表彰は、知財犯罪分野で独創的で革新的な捜査の戦略を進め、優れた成果を上げた捜査官や捜査チームの功労を称える賞である。
今回受賞した商標警察の主な成果は、捜査協議体※によるソウル市東大門周辺のセビッ市場(いわゆる「黄色い天幕」)での取締(2023年7月~現在)、国民の健康や安全を脅かす自動車部品の模倣品の取締(2023年4月~8月)、駐韓アメリカ大使館国土安保捜査局(HIS)との協調によるスターバックスのタンブラーの模倣品の取締(2022年2月)、世界の野球ファンに知財保護の啓発活動を行ったMLBの模倣品の取締(2024年3月)、国家イメージ向上に向けたK-POPグッズの模倣品の取締(2019年~2024年)などが挙げられる。
※捜査協議体は、セビッ市場で行われる模倣品の販売を根絶するために、特許庁を中心にソウル市、ソウル中区庁、ソウル中央地方検察、ソウル中部警察署からなる合同団体で、2024年2月に発足
特許庁商標警察は韓国で唯一の商標権侵害犯罪の専門捜査チームであり、2010年9月発足以降、自治体、検察、警察、関税庁、駐韓アメリカ大使館国土安保捜査局(HIS)など韓国国内外のさまざまな関係機関と協力して大規模の商標権侵害事件の解決に取り組んでいる。
特許庁長は今回の受賞を機に「巧妙化する商標権侵害の犯罪に対応するために、商標警察はさらに革新的で緻密な戦略を取り入れ、有効な捜査手法を活用していく」とし、「大韓民国が世界で知財保護の先進国として位置付けられるよう取り組んでいく」と述べた。
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