知的財産ニュース 韓国特許庁、「IP基盤海外進出支援」事業に参加して輸出拡大に成功した企業を訪問

2024年9月20日
出所: 韓国特許庁

特許庁が主導するIP支援事業に参加して輸出規模456%増加!

韓国特許庁は9月20日金曜日、株式会社オーロステクノロジー(京畿道華城市所在)を訪問し、「グローバルIPスター企業※」の看板除幕式と懇談会を開いたと発表した。今回の企業訪問は、特許庁が支援した知的財産(IP)基盤海外進出支援事業の成果を振り返り、企業からの要望を把握するためである。 ※特許庁が行っている「IP基盤海外進出支援事業」に参加して輸出で成果を上げた企業

「IP基盤海外進出支援」は、中小企業を対象に最長3年間知的財産に関わる総合的なサービスを提供して海外進出を支援する事業である。昨年、支援を受けた企業の84.7%が輸出規模を拡大し、輸出額においても支援を受ける前より10.1%増加するといった成果を上げた。

株式会社オーロステクノロジーは、半導体のオーバーレイ計測に関わる技術の国産化に成長し、韓国系大企業はもちろん、海外企業にも装備を納品することで、これまで米国が主導していた市場の構造を再編する成果を上げた強い中小企業である。

同社は突出した技術力を基に韓国では売上を向上させたが、海外市場では知財権に関わる問題で輸出が難しく、特許庁が行う知財基盤海外進出支援に参加した。支援を受けた初年である2022年には企業が持っている技術を診断・分析し、市場分析により海外進出の戦略を立てる特許マップのサポートを受け、2・3年目には輸出相手国への特許出願57件にかかる費用の支援を受けた。その結果、輸出相手国でライバル会社に比べて技術的な優位を確保し、輸出規模が456%増加した。

特許庁長は「中小企業の知的財産権は輸出を成功に導くカギとなる」とし、「特許庁は中小企業のコア技術が知的財産権につながり、世界市場で強みを持つ企業として成長できるよう支援を拡大していく」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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