知的財産ニュース ソウル、4年連続WIPOの5大科学技術クラスターに選定

2024年8月28日
出所: 韓国特許庁

大田は3年連続20大クラスターに、釜山・大邱も4年連続100大クラスターにランクイン

韓国特許庁は8月28日水曜日、世界知的所有権機関(WIPO)が公表する「100大科学技術クラスター(S&T Cluster※)」にソウル、大田(テジョン)、釜山(プサン)、大邱(テグ)が4年連続選ばれた(2024年8月27日)と発表した。
※Science & Technology Cluster:クラスターは、半径15kmに発明者/論文著者の数が4,500名以上いることを最低基準にするが、ほかのクラスターと5km以内にいると合わせて算定する(※ソウルクラスターにはソウル、仁川(インチョン)、京畿(キョンギ)など首都圏全域が含まれる)

WIPOは、2021年からイノベーション能力を測る主な指標である科学技術と研究開発の地域集中度を把握するために、この5年間における国際特許制度(PCT)による国際特許出願件数とSCIE級科学論文のデータを分析して発明者と論文著者の所在地の密度が高い100大クラスターを選んで公表している。

ソウルは4年連続※5大クラスターに選ばれ、世界的なイノベーションの中心地としてのプレゼンスを誇示した。ソウルクラスターにおけるPCT出願件数のランキングは、サムスン電子、LG電子、LGイノテックの順であり、SCIE級論文の実績はソウル大学、成均館(ソンギュングァン)大学、高麗(コリョ)大学の順となっている。
※2021年4位、2022年4位、2023年3位、2024年4位

韓国の科学都市と呼ばれる大田は3年連続※20大クラスターに選ばれ、4年連続ランキングが上昇している。また、人口密度を反映したランキング※※では世界7位で、昨年に次ぎ10大クラスターに含まれた。大田クラスターにおけるPCT出願件数では上位からLG科学、LGエナジーソリューション、KAISTとなっており、SCIE級論文の実績ではKAIST、忠南(チュンナム)大学、韓国原子力研究院の順となっている。
※2021年22位、2022年20位、2023年18位、2024年17位
※※人口100万人当たり特許出願・科学論文の割合

2024年世界5大クラスターにはソウル(4位)のほかに東京・横浜1位、深セン・香港・広州2位、北京3位、上海–蘇州5位と日中韓のクラスターがランクインし、東アジアが世界でイノベーションの中心地として地位を高めていることがわかった。

100大クラスターにランクインした国別の地域数をみると、中国が26と最も多く、米国(20)、ドイツ(8)となっている。韓国はインドと同じく4つのクラスターがランクインした。このほかにも100大科学技術クラスターに関する詳細な分析資料はWIPOウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにて確認できる。

特許庁の産業財産保護協力局長は「今回のWIPOの発表から韓国と世界のイノベーションエコシステムの形成と変化の流れについて把握することができた」とし、「特許庁は国内の各クラスターに所在する企業や学界・研究界などがそれぞれの強みを生かしてイノベーション能力をさらに高め、世界をリードしていけるよう支援していく」と述べた。

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