知的財産ニュース KIPO特許審判院とEUIPO審判部が「韓・欧州商標審判セミナー」を開催

EUIPO関係者と韓国ユーザーが商標審判について意見を交わす

韓国特許庁の特許審判院は9月3日火曜日13時30分、ポスコタワー駅三（ソウル市江南区所在）にて欧州連合知的財産庁（以下、「EUIPO」）の審判部と共に「韓・欧州商標審判セミナー」を開催すると発表した。

今回のセミナーは、韓国と欧州で年間7千件※を超える商標登録出願がされている中、EUIPOの主なユーザーである韓国企業や出願人、知的財産権の関係者を対象に欧州の商標審判制度について理解を高め、意見を交わすために初めて実施される。
※EU加盟国の国籍を有する出願人による韓国特許庁への商標登録出願件数（2023年）：5,460件
　韓国籍によるEUIPOへの商標登録出願件数（2023年）：2,059件

セミナーにはEUIPOのGordon　Humphreys審判部長官代行や所属審判長などが参加してEUIPOの商標審判について発表し、韓国企業の知的財産権担当者や弁理者など商標審判のユーザーからの意見を聞く考えだ。

EUIPO審判部は韓国出願人に対し欧州における商標紛争の解決方法を共有するために、①EUIPOの商標制度における絶対的・相対的拒絶理由、②EUIPOの仲裁センターについて紹介する。また、韓・欧の両機関は、③商標審判の動向および政策の方向、④不正な目的の商標登録出願に関する判例について発表する。

韓国のパク・ジョンジュ特許審判院長は「今回のセミナーは、EUIPOに登録されている2万件余り※の韓国商標、今後登録される商標を保護するために、EUIPOの商標審判について情報を収集し理解を深め、EUIPOの関係者と対面で意見交換ができる非常に意義のある時間だと思う」とし、
※韓国出願人によるEUIPOへの商標登録出願の累積件数（1998年～2023年）：21,013件

「韓国の知的財産権が海外でしっかり保護され活用できるよう、今後も商標審判分野において韓国ユーザーと海外関係者が意見を交わすことができる機会を作りたい」と述べた。

セミナーの参加費は無料で、韓国特許審判院ウェブサイトにて事前登録すればセミナーの資料を閲覧できる。詳細については韓国特許審判院ウェブサイトまたは特許審判院審判政策課（電話：042-481-8610、3942）に問い合わせできる。