知的財産ニュース 韓国特許庁・財団法人美しい店、「2024やさしいアイデアコンテスト」を開催
2024年7月3日
出所: 韓国特許庁
美しい店と社会的企業の課題を解決できるアイデア10件を選定
韓国特許庁と財団法人美しい店(아름다운 가게、アルムダウンカゲ)が共同で主催する「2024やさしアイデアコンテスト」(以下、「コンテスト」)の授賞式が7月2日火曜日、韓国知識財産センター(ソウル市江南区所在)にて開かれた。
今年のコンテストには、これまでの①「社会問題解決」部門の課題のほかに、美しい店が支援する社会的企業※の②「試作品の製作およびネーミング」部門の課題が新しく追加された。「社会問題解決」部門には31件、「試作品の製作およびネーミング」部門には393件と、計424件のアイデアが応募され、このうち10件が受賞作に選ばれた。
※社会的企業4社:センムルジャリ、タサンミョンガ、119レオ、社会的協働組合メンタリ
①「社会問題解決」部門の最優秀賞(特許庁長賞)は「パドレット※を利用した分かち合いマーケット」のアイデアを提案したイム・ヒョンビン氏が受賞した。
※多くの人がコンテンツを作り、共有できる協働プラットフォームサービス
優秀賞(韓国発明振興会長賞)は「小学校4、5年生向けZEP※活用の融合共有教育」のアイデアを提案したハーモニー(チーム)が受賞した。
※グループで活用できるメタバースサービスを提供するプラットフォーム
奨励賞(韓国発明振興会長賞)はカン・ヘイン氏、フンイクの夢(チーム)、イ・ソンイン氏、イム・ヒョンビン氏など計4チームが受賞した。
②「試作品の製作およびネーミング」部門の優秀賞(美しい店理事長賞)はセンムルジャリ社の「数字の読み書きが難しい発達障害者が使用できる計り」の課題に対しアイデアを提出したキム・ジュニョン氏が受賞した。
奨励賞(美しい店理事長賞)は、チョ・ヨンジェ氏、カピバラ(チーム)、カン・ミンソク氏など計3チームが受賞した。
今回のコンテストで受賞した計10件のアイデアは、課題を出した企業の関係者と関連分野の専門家からなる審査委員による審査を経て選ばれた。選考を通過したアイデアについては、課題を出した企業が事業を運営する上で実際に活用していく考えだ。
特許庁は2022年から国民のクリエイティブなアイデアを活用して美しい店が抱えている悩みを解決する「やさしいアイデアコンテスト」を実施している。
美しい店は、2022年には未販売の衣類を活用するポップアップ・ストアを、2023年には物品寄付の文化を広げる目的で大学キャンパスにバザーや物品寄付のブースを運営するなど、さまざまな事業にコンテストに応募されたアイデアを積極的に活用している。
特許庁次長は「今回のコンテストで提案された国民のクリエイティブなアイデアを活用して社会的企業の悩みが解決できることを期待する」と述べ、「多くのアイデアでさまざまな社会問題を国民自らが解決する環境を作るために引き続き努力していく」と述べた。
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