知的財産ニュース 販売者・消費者向け「正しい知財権表示自己チェックリスト」と「知財権虚偽表示通報センター案内」が7月から公開される
2024年6月26日
出所: 韓国特許庁
知財権の正しい表示に対する国民の認識向上を図る
韓国特許庁は、知的財産権の正しい表示への認識を向上させるために、積極的な行政活動の一環としてECプラットフォーム上の販売者や消費者を対象に「正しい知的財産権表示自己チェックリスト」と「知的財産権虚偽表示通報センター案内」を作成し7月から公開すると発表した。
特許庁は毎年、通報や企画調査などの結果を基に、知的財産権の虚偽表示の商品を摘発して是正措置を行っている。しかし、知的財産権の正しい表示の重要性を認識せず、ECプラットフォームに販売者が商品を投稿する際に、さまざまな類型の表記ミス※が生じている。
※消滅した権利を有効な権利に表示、出願したことのないものに対し出願中であると表示、知財権の種類や番号を間違えて表示、存在しないか適用できない権利を表示など
①商品販売者が知的財産権を正しく表示しているかどうか、事前にチェックできる「正しい知的財産権表示自己チェックリスト」を作成する。
「自己チェックリスト」は、販売者が商品について投稿する際に、▲知的財産権が適用された製品であるかどうか、▲現在の権利の状態(拒絶、放棄、消滅していないか)、▲出願中または登録、▲知的財産権の類型と権利番号の表記が正しいか、▲出願・登録番号の表記が正しいか、などの有無を自らチェックできる内容である。
②消費者を対象にECプラットフォーム上で頻繁に見つかる知財権の虚偽表示の類型を解説し、通報センターをPRする「知的財産権虚偽表示通報センター案内」を改善する。
「知的財産権虚偽表示通報センター案内」は、消費者が▲虚偽表示の類型、▲虚偽表示通報センターの役割や機能、▲知的財産権を正しく表示する方法などについてわかりやすく解説している。
特許庁は「自己チェックリスト」と「虚偽表示通報センター案内」を主なECプラットフォーム※や関係機関※※に7月から配布する計画だ。また、今年5月から民間と協力する行政活動の一環として「QRコード表記推奨キャンペーン※※※」を行っている。今後も特許庁は、商品販売者が知的財産権の表記ミスを改善し、知的財産権の正しい表記に対する国民の認識を向上させるために引き続き取り組んでいく考えだ。
※ネイバー、クーパン、Gマーケット、11番街、ロッテON、ウィメプ、ティーモン、インターパーク、SSG
※※全国の自治体、韓国化粧品協会、韓国健康協会、韓国自治体協会、中小企業技術革新協会など
※※※オンライン上の販売投稿に知財権QRコード(スキャンして知財権情報を確認)の表記を推奨
特許庁の産業財産保護協力局長は「今回、新しく作成した自己チェックリストと虚偽表示通報センター案内を広く配布して、知的財産権の正しい表示への販売者の理解と、消費者の保護、知財権を正しく表示する文化が定着することを期待する」と述べた。
知財権の虚偽表示の通報は、知的財産権虚偽表示通報センターウェブサイトまたは電話(1670-1279)にて相談できる。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
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