知的財産ニュース 韓国特許庁、韓国バイオ協会とバイオ分野の知財について話し合う

2024年4月26日
出所: 韓国特許庁

迅速かつ正確な特許審査を求める生命業界からの要望に応える支援策を検討

韓国特許庁は4月25日木曜日、韓国バイオ協会(京畿道城南市所在)にて生命業界と懇談会を開く。

今回の懇談会は、韓国の未来を率いるコア産業として注目を集めているヘルシー産業の競争力を高めるために、特許の審査政策を紹介し、産業界から意見を聴くためである。懇談会には、キム・シヒョン特許庁長職務代理、韓国バイオ協会の関係者、CJ第一製糖、SKバイオサイエンスなど15社の知財担当者などが参加する。

ヘルシー市場は2021年5,800億ドルから2025年7,900億ドル(1,050兆ウォン)と大きく成長すると見込まれており※、世界的にも特許出願件数は10年間87%増加※※するなど、未来市場で主導権を握るための競争が激しさを増している。
※出典:Orion Market Research, Global Biotechnology Market 2021-2027(2021)
※※2012年110,125件→2021年206,086件、出典:Derwent(外部商用データベース)から算出

懇談会に参加する企業※は、世界の生命産業で優位を確保するためには特許権の確保が重要だと強調し、半導体や二次電池のように生命分野においても優先審査制度が必要だと要望すると思われる。
※CJ第一製糖、SKバイオサイエンス、テサン(大象)、柳韓洋行、Alteogenなど15社

特許庁は生命分野に関わる出願も優先審査対象として指定することを検討しており、審査処理期間の短縮、審査品質の向上、生命分野専門の審査官の増員など、支援策を積極的に検討すると意見を伝える考えだ。

特許庁長職務代理は「特許権紛争が深刻化している生命・ヘルシー産業の競争力を高めるためには、韓国企業が強い特許を迅速に確保できる環境が求められる」とし、「特許庁は専門性の高い審査を通じて韓国企業が競争力の高い特許を確保できるよう、生命分野の審査支援策を積極的に進めていく」と述べた。

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