知的財産ニュース 韓国特許庁、「IP-R&D戦略支援事業」の一環として企業現場を訪問

2024年1月22日
出所: 韓国特許庁

特許庁の支援事業に参加した廃棄物資源選別ロボットのスタートアップを訪問

韓国特許庁は1月22日月曜日、産業現場の生の声を聴く活動の一環として廃棄物資源の選別ロボットを製造するスタートアップ「エイトテク」を訪問する。

今回の活動は国政課題※として進めている「IP-R&D戦略支援事業」の成果を点検し、知的財産権に関するさまざまな悩みや意見をヒアリングして特許庁の支援施策に反映する趣旨である。
※関連国政課題:22-3産業技術R&Dの自律性・効率性の強化
        24半導体・AI・蓄電池など未来戦略産業における突出した技術力の確保

エイトテクは資源ごみを効果的に分類するロボットを開発する企業で、関連技術の特許権確保や資源ごみ選別ロボットを開発する過程で特許庁による特許基盤研究開発(IP-R&D)戦略支援※を受けた。
※特許基盤研究開発(IP-R&D)戦略支援事業:知財権戦略の専門家と知財権分析機関からなる専担チームがR&D現場のニーズに合わせたコンサルティングを提供する

特許基盤研究開発(IP-R&D)戦略支援
◇研究開発の初期段階から世界の特許情報を分析し、①最適のR&D方向の設定、②海外で起こり得る特許問題の解消、③空白技術分野での特許先取りなどを支援して重複投資の防止およびR&Dの効率化を図る
◇特許庁は今月10日、産・学・研を対象に参加を希望する機関を募集するなど、今年はIP-R&D戦略支援事業を通じて300億ウォン規模の予算を支援する

特許庁の産業財産政策局長は「スタートアップが強みを持つためにはIP-R&Dを通じてR&Dの試行錯誤を減らすことが欠かせない」とし、「今後も中小企業が抱える悩みに耳を傾け中小企業の成長に役立つ支援事業を発掘・拡大していく」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195