知的財産ニュース 韓国特許庁、江原2024ユースオリンピックの開催期間中、模倣品の取り締まり実施

2024年1月18日
出所: 韓国特許庁

ネットモニタリング活動を通じて大会マスコット「ムンチョ」の模倣品流通を防ぐ

韓国特許庁の商標特別司法警察(以下、「商標警察」とする)は江原2024ユースオリンピックの開催期間中(1月19日~2月1日)、大会関連の模倣品の流通を防ぐためキャンペーンを実施し、販売現場で取り締まり活動を行うと発表した。

今回の取り締まりは、特許庁が昨年7月国際オリンピック委員会(IOC)からの要請を受けて江原2024ユースオリンピックの組織委員会(以下、「組織委員会」とする)と合意した模倣品の流通防止に向けた協力活動の一環として、これまで権利確認、ネットモニタリングなどを行ってきた。

商標警察によると、最近ネットモニタリングを実施した結果、ムンチョ※の大型造形の違法流出を試みた業者を摘発し、関連製品を廃棄した。ムンチョの造形は組織委員会から承認を受けた場所に設置されてソウル駅、仁川空港、江陵駅など人の出入りが多いさまざまなところでフォトスポットとして活用されている。
※雪玉の形を表現した江原2024ユースオリンピックのマスコット

とりわけ、大会の公式ライセンス商品のネット販売は組織委員会と契約を結んだオンラインプラットフォームのみできるため、大会エンブレム、マスコットのムンチョなど大会関連商品を購入する際には模倣品に注意する必要がある。

特許庁の産業財産保護協力局長は「江原2024ユースオリンピックは競技だけではなく、世界の青少年が集まり互いの文化に触れ合う祭りでもあるだけに、今回をきっかけに知財権を尊重する文化を伝えていきたい」とし、「大会で活躍する選手や観光客が模倣品による被害を受けることがないよう努力していく」と述べた。

江原2024ユースオリンピック関連の模倣品の流通に関する証拠などを持っている消費者は知識財産侵害ワンストップ申告相談センター(1666-6464)に通報できる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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