知的財産ニュース 韓国特許庁商標警察、大邱(テグ)西門(ソムン)市場で模倣品取締を実施
2024年10月10日
出所: 韓国特許庁
真正品価格21億ウォンに当たる高級ブランドの模倣品など1,100点を押収
韓国特許庁の商標特別司法警察(以下、「商標警察」)は、大邱(テグ)西門(ソムン)市場周辺で模倣品取締(2024年9月10日~11日)を実施、模倣品販売業者A氏(64歳)など4名を商標法違反の疑いで書類送検した。また、高級ブランドL社のバッグの模倣品など真正品価格21億ウォン相当の模倣品約1,100点を押収したと発表した。
商標警察、西門市場で模倣品1,100点押収および販売業者4名を書類送検
韓国で繊維・アパレル産業が盛んな大邱にある西門市場は、東南部で最大規模の伝統市場である。とりわけ、衣類やかばんなどファッション製品を安く販売する店舗が数多く集まっているため、多くの客が訪れている。
商標警察は、一部の店舗で模倣品が安く売られていることを把握し、取締を行った。今回の取締では、警察に発覚されないように商号を表示していないか、外から店舗の中で陳列している商品が見えないようにカーテンで隠したままで営業をしているなどの販売行為が多く見つかった。
商標警察は、今回の取締により摘発された模倣品販売業者4名を商標法違反の疑いで書類送検し、その業者が販売・保管していたL社のバッグの模倣品など、真正品価格21億ウォンに当たる模倣品約1,100点を押収した。
商標警察、自治体協業取締モデルを全国の伝統市場に普及させる考え
商標警察は、ソウル市、ソウル中区庁、ソウル中部警察署からなる「セビッ市場の模倣品捜査協議体」を立ち上げ(2024年2月発足)、捜査と行政処分を連携した取締モデルを実施している。
今後も商標警察は、このような協業取締モデルを、大邱西門市場と釜山(プサン)国際市場など全国の有名な伝統市場に普及させ取締を強化し、伝統市場に対するイメージを向上させる考えだ。
特許庁の商標特別司法警察課長は「今後も自治体と緊密な協力を図ることで、国内や外国の観光客が多く訪れる地域の有名な伝統市場で模倣品取締活動を続けていく」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、李(イ)、半田(いずれも日本語可)
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195