知的財産ニュース 優秀なIPを保有する中小企業家大会やIPスキルシェアに関する成果報告会が開かれ
2023年11月1日
出所: 韓国特許庁
企業経営にIP戦略を取り入れて売上高を上げる!
韓国特許庁は11月1日水曜日、ソウルCOEXにて全国の中小企業家、知的財産専門家などが参加する優秀な知的財産を保有する中小企業家大会およびIPスキルシェアに関する成果報告会を開催すると発表した。
優秀な知的財産を保有する中小企業家大会は今年で15回目を迎えるイベントで、企業経営に知的財産を活用して成果を得た企業を選び、産業通商資源部長官賞および特許庁長賞など13賞を授賞する。
産業通商資源部長官賞を受賞した株式会社キュリオシスは医療機器の生産会社で、弁理士が率いる知的財産専担チームを運営することで企業の設立初期より売上高は860%、雇用は200%以上増やした。特許庁長賞を受賞した株式会社ラフィクは化粧品・原料の生産会社で、製品の開発初期から原材料にかかるコア特許を確保し売上高3倍以上の投資誘致に成功した。
IPスキルシェアに関する成果報告会は今年12回目を迎えるイベントで、知的財産に関する経験を活かして地域社会に貢献した功労者が特許庁長からの表彰など9賞を受賞する。
特許庁長表彰を受賞した忠清大学キム・ヨンウ教授は、長年学界で積んできた意匠開発の経験を活かして忠清北道地域所在の中小企業30社に貢献してきたことが評価された。株式会社アムバーのキム・ヨンジョン代表は、業界で積んできた商標開発の経験を江原地域で事業の立ち上げを考えている人や零細事業者など6社にシェアしたことが評価された。
特許庁の産業財産政策局長は「知的財産経営戦略を取り入れて成果を得た先輩企業家らの経験が、後輩企業家にとって知的財産経営戦略の重要性を認識して取り組むきっかけになっている。また、知的財産専門家らによるスキルシェアが困難を抱えている企業家の経営活動にも非常に役立っている」とし、「特許庁は優秀なIPを保有する企業とそのスキルをシェアしている全ての企業が知的財産保護に強い企業として成長できるようサポートしていきたい」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、李(イ)、半田(いずれも日本語可)
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195