知的財産ニュース 韓国特許庁、今年の美しいハングル商標の選定結果を発表

第8回美しいハングル商標に「ナドゥルガゲ」など選定

韓国特許庁は10日、訓民正音頒布577年のハングルの日を迎え、ハングル商標の出願と使用の活性化の一環として第8回優秀なハングル商標を選定したと発表した。

今年の「美しい商標（文化体育観光部長官賞）」には「ナドゥルガゲ」、「きれいな商標（特許庁長賞）」には「アルムダウンガゲ」が選ばれ、「情を感じる商標（国立国語院長賞）」には「アチムヘッサル」「コスルゴスルビビン」「サランへパジンタルギ」「キジュクチマ」「クムビチェ」が選定された。

とりわけ、「ナドゥルガゲ」は「ナドゥルモク（IC交差点のハングル語）」などで使われる「ナドゥル（出入りしやすい）」の意味から業種の特徴が伝わり斬新な表現だと評価された。

特許庁のウェブサイトから応募を受けた商標のうち、要件審査を経て候補作を選び、 国立国語院が推薦した国語の専門家の審査点数と特許の顧客および審査官の投票数を合わせて順位を決め上位7作を選定した。

応募および推薦対象の商標は、実際使用されている登録商標として（2022年8月時点）ハングルとなった商標であり、他人の商標を模倣した商標、悪意による商標先取り行為が疑われる者が保有している商標、審判・訴訟が提起されている商標、現在使われていない商標、受賞歴がある商標などは除外された。

受賞作は以下のとおりである。

第8回美しいハングル商標の受賞作

賞の種類	商品名	代表指定商品
美しい商標（文化体育観光部長官賞）	ナドゥルガゲ（出入りしやすいお店）	簡易食堂業、簡易飲食堂、観光飲食店業、喫茶店、レストランなど
きれいな商標（特許庁長賞）	アルムダウンガゲ（美しいお店）	寄付金募金業（寄付物品の販売）など
情を感じる商標（国立国語院長賞）	アチムヘッサル（朝の日差し）	餅（カレトック、クルムトック）、大福、シャーベット、アイスクリーム、冷菓など
情を感じる商標（国立国語院長賞）	コスルゴスルビビン（ほどよい硬さで出来上がったビビンバ）	観光飲食業、簡易食堂、洋食店、無人レストランなど
情を感じる商標（国立国語院長賞）	サランへパジンタルギ（恋に溺れたイチゴ）	氷菓、パン、アイスミルク、アイスクリーム、アイスコーン、アイスクリームケーキなど
情を感じる商標（国立国語院長賞）	キジュクチマ（落ち込まないで）	ナガイモ（ハングルで「マ」）含有の飲料、粉、エキスなど
情を感じる商標（国立国語院長賞）	クムビチェ（夢のあるお家）	不動産分譲業、住宅建築およびリフォーム業など

美しいハングル商標の選定大会は、外国語商標やネットスラング、隠語、俗語などが氾濫している今、美しいハングル商標を広く募集することで呼びやすく、耳馴染みの良いハングル商標の使用を勧奨する目的である。

特許庁の商標デザイン審査局長は「斬新なハングル商標は商品のイメージを連想させ消費者が覚えやすく、ハングルの価値を広く伝える」とし「ハングル商標の選定大会がハングル商標への関心を高めるきっかけになってほしい」と述べた。