知的財産ニュース 韓国特許庁と国会、特許データ活用促進方法を模索する
2023年9月19日
出所: 韓国特許庁
「技術覇権時代、特許データ活用の促進に向けた国会討論会」を開催
韓国特許庁と国会※は、9月19日火曜日午前10時、ソウルで「技術覇権時代、特許データ活用の促進に向けた国会討論会」(以下、「討論会」)を開催すると発表した。
※国会政務委員会カン・フンシク議員、産業通商資源中小ベンチャー企業委員会ハン・ムギョン議員(※ハングル順)
国家間の技術覇権争いが激化し、国家コア技術の海外流出事例も頻繁に発生しているだけに、技術の主導権確保と技術保護政策がいつになく重要さを増している。特許データは、技術情報を中心に世界中の競合国の技術競争力と産業技術の動向を調査・分析する上で客観的かつ定量的な情報を提供できる高級な情報として、注目に値する。
特許庁は、特許データをベースとした産業分析を、12大国家戦略技術を中心に再編して未来の有望技術を掘り出し、関連政府機関とも協力してコア技術を先取りできるよう支援施策を推進している。それと同時に、政府と企業・国民が特許データを基に迅速かつ正確な分析結果を導き出せるよう、海外主要国の特許庁と協力して世界の特許データを持続的に構築・普及させている。
カン・フンシク議員とハン・ムギョン議員は、特許データが国全体的に活用・普及する制度的基盤を築くための「産業財産情報の管理および活用の促進に関する法律案」(以下、「産業財産情報活用促進法」)をそれぞれ代表発議し、産業通商資源中小ベンチャー企業委員会に係属している。
国会と特許庁は、特許データの戦略的な活用価値と重要性を確認し、特許データを活用・普及させるための立法の必要性について深く議論するために今回の討論会を開催することになった。
まず、韓国知的財産研究院のリュ・テギュ先任研究委員が「研究開発(R&D)・産業・安全保障分野における特許データの活用案」について発表し、続いて、韓国法制研究院のチョン・ウォンジュン副研究委員が「産業財産情報活用促進法に対する立法の必要性と主要内容」について発表する。発表後、韓国知的財産研究院のソン・スンウ院長を座長にして討論が行われる。
特許庁の産業財産情報政策課長は、「技術覇権が国の競争力と安全保障を左右する時代に世界の技術変化の流れを素早く把握し、韓国と相手の技術競争力を緻密に分析するために特許データを活用する必要がある」とし、「特許データが国全体的に活用されるよう、法・制度的基盤を強化し、関連するデジタルインフラを構築・高度化するのに最善を尽くしたい」と述べた。
一方、この日の討論会は、特許庁公式YouTubeチャンネル
からオンラインでも生中継される。
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