知的財産ニュース 韓国特許庁・特許裁判所、「2023特許訴訟弁論コンテスト」を共同開催

2023年8月22日
出所: 韓国特許庁

法学専門大学院生たちの特許訴訟弁論対決、最終勝者は?

韓国特許庁は、特許裁判所と共に8月21日月曜日17時40分、特許裁判所で「2023特許訴訟弁論コンテスト」の授賞式を開催したと発表した。

今年で10回目を迎える本大会(2014年開始)は、予備法曹人である法学専門大学院生たちに特許訴訟などの生々しい体験の機会を提供して知的財産権訴訟実務能力を備えた法曹人に育成するためのものである。

今年は、全国法学専門大学院20校から計69組、約200人の学生が参加を申請※し、このうち62組が予選、本選、決選を経て訴訟弁論の技量を競った。
※参加を申請した学生のうち、訴訟準備書面を提出したチームを対象に予審進行

過去最多の62組が参加※し、法学専門大学院生たちの知的財産権訴訟に対する関心と情熱が窺えた。
※訴訟準備書面提出チーム:第8回59組→第9回55組→第10回62組

予選を通過した24組が実際に訴訟を担当する特許裁判所の判事で構成された審査委員の前で激しい法廷攻防を繰り広げ、上位6組が決選に進み、最終勝者を決めた。

本選・決選のほかに付属イベントとして、現職弁理士が知財権紛争対応戦略に関するノウハウを伝える特別教育も提供されるなど、知財権訴訟の理論と実務の理解を深める特別な時間も設けられた。

最終結果として、特許部門ではソウル大学法学専門大学院チームと忠南大学法学専門大学院チームがそれぞれ特許裁判所長賞(1位)と特許庁長賞(2位)を受賞した。商標・デザイン部門では全南大学法学専門大学院チームと成均館大学法学専門大学院チームがそれぞれ特許裁判所長賞(1位)と特許庁長賞(2位)を受賞した。

続いて韓国知的財産保護院長賞、韓国知的財産権弁護士協会長賞、法学専門大学院協議会理事長賞、韓国特許法学会長賞等計24組が受賞の栄誉に浴した。

特許部門で特許裁判所長賞(1位)を受賞したソウル大学法学専門大学院チームは、「書面の準備過程で構成要素の分析と法理の適用に苦戦したが、チームメンバーと知恵を絞った末に論理を完成することができた」とし、「知的財産権分野の立派な実務家として成長できるよう精進していきたい」と抱負を語った。

商標・デザイン部門で特許裁判所長賞(1位)を受賞した全南大学法学専門大学院チームは、「知的財産権に対する関心だけで始めて準備が容易ではなかったが、チームメンバーと一緒に準備した末に実を結ぶことができた」とし、「特許訴訟の実務を経験できる有意義な時間だった」と受賞感想を伝えた。

特許庁長は、「技術覇権争いの時代に企業と国家間の技術確保紛争が日増しに激化しており、先端技術の先取りと保護に向けた知的財産専門人材に対する需要もさらに高まるだろう」とし、「これからも知的財産専門人材を育成するための支援を惜しまない考えだ」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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